1日に気象庁から発表された「夏のまとめ」によると、
今年の夏(6~8月)の平均気温は平年より1.64度高くなり、
統計を開始した1898年以降の113年で最も高い記録になりました。
このような高温になった原因は?
①期間を通してオホーツク海高気圧の影響や寒気の影響を受けなかったこと
②梅雨明け後に上空の偏西風が日本付近で平年よりも北に偏って流れ、勢力の強い
太平洋高気圧に覆われたこと
③今年の春まで継続していたエルニーニョ現象の影響で北半球中緯度の対流圏全体の
気温が上昇したことなどが考えられます。
月別の平均気温の平年差は
6月が+1.24度(第5位)
7月が+1.42度(第11位)
8月が+2.25度(第1位)
8月の気温が3か月間の平均を押し上げました。
では、8月の上空500hpaの高度・偏差の図を見てみましょう。
※気象庁HPより引用
偏西風の南端は北海道付近で、上記の②のとおり北に偏って流れていました。
日本付近は+の偏差(高度が高い):
沖縄~東北にかけて背の高い太平洋高気圧にすっぽり覆われました。
この高気圧の下は下降気流が卓越して、雲ができにくくなります。
さらに下降気流でおりてきた空気は高度を下げるごとに温度が高くなり、
猛暑をもたらします。
一方、カムチャッカ半島から千島列島は-の偏差(高度が低い):
このあたりは寒気が入って気温も低かったと考えられます。
次に平年差が大きかった地域は
北海道 +2.3度 東北+2.3度 関東甲信+1.9度 北陸+1.8度 東海+1.6度
北日本と東日本が特に暑かったようです。
最高気温が35度以上の猛暑日、最低気温が25度以上の熱帯夜など
各地で最多日数を更新しています。この先も夏の高気圧は健在で、
9月中旬ごろまでは厳しい暑さが続きそうです。
引き続き熱中症や農作物の管理などにご注意下さい。