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日本海側で積雪増加 11地点で2メートル以上 なだれや落雪など十分注意

2022年01月21日16:13

日本気象協会 本社日直主任

きょう21日は、冬型の気圧配置が続き、日本海側では積雪が増えています。午後3時現在、11地点で最深積雪が2メートル以上となっています。今夜には日本海側の大雪はピークを越える見込みですが、引き続きなだれや落雪、除雪中の事故などには十分ご注意ください。

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新潟県十日町市や福島県只見町で今季初の積雪2メートル以上

きょう21日は、日本付近は冬型の気圧配置が続いていて、日本海側を中心に断続的に雪が降っています。午後3時までの最深積雪は東北や新潟の11地点で、2メートル以上となりました。全国の10地点以上で積雪が2メートルに達するのは今季初です。

<21日の最新積雪(午後3時まで)>
1 位 青森県八甲田山系の酸ヶ湯:325センチ
2 位 新潟県津南町:246センチ
3 位 福島県桧枝岐村:245センチ
4 位 群馬県みなかみ町藤原:233センチ
4 位 山形大蔵村肘折:233センチ
6 位 新潟県魚沼市西名:215センチ
7 位 山形県西川町大井沢:214センチ
8 位 福島県只見町:209センチ
9 位 新潟県妙高市の関山:208センチ
10 位 新潟県湯沢町:202センチ
11 位 新潟県十日町市:200センチ

表層なだれに注意

積雪が多くなると、なだれが発生しやすくなります。なだれには、古い雪の上に新たな雪が降り積もった時に発生する「表層なだれ」と、春先に雪が緩んで発生する「全層なだれ」の2種類があります。

きょう21日のように大雪によって積雪が増えたときは「表層なだれ」に注意が必要です。雪庇や吹き溜まりができている斜面で発生しやすいです。なだれは前兆なく発生することがあり、そのスピードは速いものでは新幹線を超えてきます。

急な斜面の近くなどでは特に注意が必要です。また、家の軒先などは屋根からの落雪にもご注意ください。

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