日本気象協会 tenki.jp

関東上空に頭巾雲(ずきんぐも) 雨雲発達のサイン

2021年07月15日15:22

日本気象協会 本社木村 雅洋

きょう15日も関東は大気の状態が不安定で、局地的に雷を伴った激しい雨が降っています。雨雲が発達する際に見られる「頭巾雲(ずきんぐも)」という特徴的な雲もみられました。今夜にかけても急な激しい雨や落雷、突風などに注意が必要です。

ポイント解説へ

頭巾雲 どんな雲?

「頭巾雲」とは積雲系の雲(入道雲など)の上、またはそれに付随して発生する帽子あるいはフードの形をした雲で、とくに発達段階にみられる。(出典「最新気象百科」)

関東ではここ数日、上空の冷たい空気の影響で大気の状態が不安定なため、あちらこちらで雨雲が発達しています。冒頭の写真はきょう15日午後1時前に埼玉県方向を写したもので、その時間の雨雲レーダーを見ると活発な雨雲が埼玉県内を通過中でした。さいたま市では午後0時47分までの1時間に33ミリの激しい雨を観測しています。

今夜にかけて急な雷雨に注意

今夜にかけても関東は大気の状態が不安定なため、狭い範囲で雨雲が急発達することがありそうです。急な激しい雨や落雷、突風、ひょうなどにご注意ください。

空を見上げて入道雲の上に「頭巾雲」をみかけたら、激しい雷雨のサインです。建物の中や車の中など安全な場所に移動しましょう。

最新の記事(気象予報士)

関連リンク

日本気象協会 本社気象予報士/熱中症予防指導員

木村 雅洋

木村 雅洋の記事一覧