日本気象協会 tenki.jp

今日3日は関東~九州で危険な暑さ続く 熱中症リスク高まる

2025年09月03日08:19

日本気象協会 本社木村 雅洋

今日3日も関東~九州は危険な暑さになる所があるでしょう。特に関東や東海などでは最高気温が38℃くらいまで上がり、体温を超えるような暑さになる所も。引き続き熱中症には厳重警戒です。

ポイント解説へ

今日3日も9月とは思えない猛暑

今日3日も関東~九州は南から高気圧に覆われて晴れる所が多く、暖気が流れ込みやすい状態が続きます。猛暑日が続出する予想で、危険な暑さになる所もあるでしょう。

予想最高気温は、名古屋市や埼玉県熊谷市、群馬県高崎市などで38℃と体温を超えるような暑さに。このほか東京都心や大阪市、福岡市などで37℃の予想です。

全国の猛暑日の数は、昨日2日ほど多くはありませんが、100地点を超える見込みです。9月に入りましたが、秋とは言うにはほど遠い暑さです。引き続き体調管理にはお気を付けください。

今日3日も関東~九州は熱中症の危険性大

今日3日の熱中症情報を見ると、関東~九州や沖縄は最も高いランクの「危険」となっています。熱中症警戒アラートも23の都府県に発表されています。熱中症を予防する行動を心がけてください。

最も暑い昼間はもちろんですが、朝晩も対策が欠かせません。気温の高い日中よりも、気温の下がる夜間の方が湿度が高くなる特徴があります。冷房が苦手な方も、体に直接風が当たらないようにするなどして、涼しい環境を整えてください。屋外、室内を問わずに水分補給や適度に塩分を補給するようにしましょう。また、高齢者や子供、ペットなどは熱中症にかかりやすいため、周囲の方が気にかけてください。

熱中症かな?と思ったら

熱中症はできるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く体を冷やしてください。衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。

次に水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。

最新の記事(気象予報士)

関連リンク

日本気象協会 本社気象予報士/熱中症予防指導員

木村 雅洋

木村 雅洋の記事一覧