2025年09月12日12:38
東海地方は、今日12日(金)も大気の不安定な状態が続いています。非常に激しい雨や竜巻などの激しい突風、落雷に注意してください。3連休は、日を追うごとに天気がよくなり、最終日の15日(月・祝)は暑さは戻るものの、晴れる時間が長く、まずまずの行楽日和となりそうです。
今日12日、前線は西日本から東海の沿岸を通り、日本の東へのびています。この前線は、次第に不明瞭となりますが、東海地方には、東風や南風で湿った空気が流れ込み、風の収束により雨雲が発達しやすくなっています。夜遅くにかけて、大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。
この後も雲が多く、所々で雨が降る見込みです。局地的に、1時間に50ミリ以上の滝のような非常に激しい雨が降る恐れがあります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、竜巻などの激しい突風、落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
今日12日に予想される1時間降水量(多い所で)
愛知県 40ミリ
岐阜県 50ミリ
三重県 50ミリ
静岡県 40ミリ
非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上~80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。
なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。
ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。非常に激しい雨が降った所では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に、十分ご注意ください。
3連休初日の明日13日になると、前線が日本海にのびる見込みです。東海地方には、前線に向かって広く南西の風が吹き、湿った空気が入りやすいでしょう。明日13日も、大気の非常に不安定な状態が続き、所々で雨雲が発達しそうです。局地的に、1時間に50ミリ以上の滝のような非常に激しい雨が降る恐れがあります。
明日13日に予想される1時間降水量(多い所で)
愛知県 40ミリ
岐阜県 50ミリ
三重県 40ミリ
静岡県 50ミリ
14日(日)は、前線が日本海沿岸にのびるため、引き続き湿った空気が流れ込みやすいでしょう。晴れ間がありますが、雲が広がりやすく、局地的に雨や雷雨になる見込みです。天気の急変にご注意ください。
15日(月・祝)は、次第に高気圧の勢力が強まるでしょう。晴れる所が多く、平野部は広く猛暑になる見込みです。にわか雨は、岐阜県山間部が中心になりそうです。暑さは厳しいですが、まずまずの行楽日和になるでしょう。
3連休は、徐々に暑さが戻るでしょう。15日(月)は、35℃以上の猛暑日が戻ってきそうです。お出掛けの際は、熱中症対策を万全にしましょう。連休明けは、しばらく晴れる日が続く見込みです。9月中旬ですが、来週も猛暑日となる所があるでしょう。名古屋では、昨日11日までに年間猛暑日日数が50日と、最多記録を更新中です。まだまだ、記録を更新する可能性が高そうです。