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9日(火) 花粉飛散情報 九州や四国を中心に「非常に多い」所も

2021年03月09日06:42

日本気象協会 本社安齊 理沙

今日9日は、西日本や東日本で花粉が多く飛び、「非常に多い」所もあるでしょう。花粉対策はしっかりと行ってください。

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「非常に多い」所も 対策を万全に

今日9日は、日本付近は高気圧に緩やかに覆われ、午前中を中心に広い範囲で晴れる見込みです。

九州から東北南部にかけて、広くスギ花粉が飛ぶ予想です。
九州から関東、北陸にかけて「多い」または「やや多く」飛ぶ所が多くなるでしょう。九州や四国を中心に「非常に多い」所もありそうです。

昨日は広く雨で花粉の飛散が抑えられていた地域もありましたので、しっかりと対策をなさるようにしてください。

花粉の飛散ピークは1日2回 「正午ごろ」と「日没ごろ」

花粉の飛散量は1日の中でも上下し、要注意の時間帯があります。特に都市部の場合、「正午ごろ」と「日没ごろ」に花粉が多くなるといわれています。
これは早朝、日の出とともに雄花が開き、放出された花粉が風に乗って都市部にやってくるタイミングが「正午ごろ」であること、そして日中、上空高くまで舞い上がった花粉は日没のタイミングで地表付近まで降りてくるためと考えられています。

外出時の花粉対策

花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。

①マスク
新型コロナウィルスの感染予防として使用している方が多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。

②メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。

③一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。

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日本気象協会 本社気象予報士/防災士/熱中症予防指導員/全米ヨガアライアンス(RYT200)

安齊 理沙

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