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日曜~火曜 大荒れ 西日本平地も積雪か 春から厳寒

2020年02月14日17:59

日本気象協会 本社吉田 友海

16日(日)は九州から関東の太平洋側を中心に大雨の所もあるでしょう。北海道では今季一番の大雪も。17日(月)から18日(火)は西日本の上空に強い寒気が流れ込み、山沿いを中心に大雪となり、平地でも積雪の恐れがあります。春の暖かさから一転、厳しい寒さになるでしょう。

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大荒れの恐れ

16日(日)は前線を伴った低気圧が日本海を進むでしょう。また、本州の南を別の前線が進む予想です。その後、17日(月)にかけては次第に冬型の気圧配置が強まり、西日本にも強い寒気が流れ込んでくるでしょう。九州の上空1500メートル付近にもマイナス10度以下の今季一番強い寒気が流れ込む予想です。

16日(日)は九州から東北南部は広く雨で、太平洋側を中心に雨脚が強まり、大雨となる所もあるでしょう。東北北部や北海道では広く雪が強まり、今季一番の大雪の所もありそうです。17日(月)から18日(火)は西日本にも強い寒気が流れ込むため、九州でも雪が降り、平地でも積雪となる恐れがあります。九州では今シーズンは未だ初雪が佐賀以外で観測されていませんが、この寒気で続々と初雪となる可能性があります。また、広く風が強まるため、大荒れの天気となる恐れもあります。

各地の注意・警戒ポイント

【北海道・東北北部】16日(日)から18日(火)にかけて日本海側だけでなく、太平洋側も雪が強まり、今季一番の大雪の所もあるでしょう。風も強まり、荒れた天気となる恐れもあります。大雪やふぶき、吹きだまりによる交通障害にご注意下さい。
【東北南部・北陸】16日(日)は広く雨が降るでしょう。17日(月)から18日(火)は日本海側を中心に雪が降り、降り方の強まる所もありそうです。車の運転は路面状況の変化に注意が必要です。
【関東】16日(日)は雨で、沿岸部を中心に雨脚が強まるでしょう。17日(月)までは雨や曇りですが、最高気温は4月並みとなりそうです。ただ、18日(火)は冬の寒さが戻るでしょう。気温の変化にご注意下さい。北風も強まり、いっそう寒く感じられるでしょう。
【東海・近畿・中国・四国】16日(日)は雨が降り、太平洋側を中心に雨量の多くなる恐れがあります。17日(月)の夜から18日(火)は日本海側を中心に雪が降り、太平洋側にも雪雲が流れ込むでしょう。四国の平地でも積雪となる所がありそうです。積雪や路面の凍結による路面状況の変化にご注意下さい。風も強く荒れた天気になるでしょう。車の運転は雪による見通しの悪化にも注意が必要です。
【九州】16日(日)は活発な雨雲がかかり、大雨となる恐れがあります。17日(月)の午後は次第に雪が降り、18日(火)にかけて、平地でも雪の積もる所もあるでしょう。山沿いは大雪の恐れがあります。気温の変化も大きく、春の暖かさから一転、17日(月)からは厳しい寒さになりそうです。

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吉田 友海

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