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きょう10日の天気 九州から東海は強雨も 関東や東北は雪 平野部でも積雪の恐れ

2023年02月10日05:27

日本気象協会 本社吉田 友海

きょう10日は南岸低気圧の通過で、九州は激しい雨の降る所も。中国地方や四国から東海でも雨脚の強まる所があるでしょう。関東甲信や東北は雪で、平野部でも積雪となり、山沿いを中心に大雪となる恐れがあります。

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九州は激しい雨 関東や東北は積雪の恐れ

きょう10日は、前線を伴った低気圧が西日本から東日本の太平洋側沿岸を東北東へ進むでしょう。

午前5時現在、九州から東海にかけて雨が降り、山沿いを中心に雪の降っている所もあります。九州は昼ごろまで雨で、南部を中心に局地的に雷を伴って激しい雨が降るでしょう。中国地方や四国、近畿は夕方にかけて、東海や北陸は夜にかけて広く雨が降り、山沿いを中心に雪の降る所もありそうです。太平洋側では降り方の強まる所もあるでしょう。

寒気の影響が残る関東甲信は昼前から雪が降りだし、東京23区も含め平野部でも積雪となるでしょう。山沿いは大雪となる恐れがあります。東北も昼ごろから雪が降り、太平洋側の南部で雪の量が多くなるでしょう。平地でも大雪となる恐れがあります。きょうの帰宅時間帯に交通機関に大きな影響がでる可能性があり、交通情報にも注意が必要です。

北海道は朝晩は雲が多いですが、日中はおおむね晴れるでしょう。

広く真冬並みの厳しい寒さ

最高気温は、北海道から中国地方では真冬並みの所が多いでしょう。

北海道は広く真冬日(最高気温0℃未満)となりそうです。東北は0℃前後、北陸は3℃ほどで、凍えるような寒さでしょう。関東も2℃前後の所が多く、日中も厳しい寒さとなりそうです。万全な寒さ対策をなさってください。東海や近畿、中国地方も10℃に届かない所が多いでしょう。四国や九州北部は13℃ほどですが、暖気の流れ込む九州南部では20℃近くまで上がる所もありそうです。

普段は雪の少ない所で「大雪」予想 お出かけ前の注意点は?

今回は、関東など、普段、あまり雪の降らない所で大雪が予想されます。そこで、お出かけ前に注意していただきたいことが4つあります。

(1)時間に余裕をもって行動しましょう。歩きなれた道でも、目的地に着くまでは、普段より時間がかかることが予想されます。焦って、急ぎ足になると、転倒する危険性もあります。
(2)滑りにくい靴を用意しましょう。靴底がツルツルしたものや、ヒールの高い靴は、危険です。靴底に溝がついている運動靴や、登山用の靴などがおススメです。
(3)歩き方のポイントを覚えておきましょう。歩幅を小さくして、地面に垂直に足を踏み出し、重心はやや前において、足の裏全体を路面につけて歩きましょう。ゆっくりとペンギンのような歩き方をするのが、おススメです。万が一、滑ってしまったら、尻餅をつくように転ぶと、頭を打ちにくくなります。
(4)両手をあけておきましょう。リュックや肩掛けカバンなどを選び、可能なら、傘を持つのも避けましょう。両手を出していれば、転んだ時でも、顔や頭を守ることができます。

ただし、大雪が予想される地域では道路の通行止めや列車の遅延・運休など交通機関が大きく乱れる恐れもありますので、テレワークの活用などを含め、不要不急の外出を控えるようにしましょう。

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日本気象協会 本社気象予報士 熱中症予防指導員

吉田 友海

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