花粉症対策に伊達メガネが良いといわれる理由は、メガネをかけることによって、目からの花粉侵入を防ぐ効果が期待できるためです。
そもそも花粉症とは、体内に侵入してきた異物(花粉)を無害化するために起こした抗原抗体反応が過剰となり、さまざまな症状を発生させるアレルギー症状のことです。
そのため、花粉症の症状を抑えるためには、異物となる花粉の侵入を防ぐ必要があります。
しかし、花粉は鼻や口だけでなく、目の粘膜からも入り込むため、マスクのみの対策では不十分とされています。
そこで伊達メガネを着用すると、裸眼の場合よりも目から侵入する花粉の量を減らすことができるため、マスクと合わせて対策すれば、より高い効果を期待することができます。
実際、メガネによる花粉の予防効果を立証するために行った実験では、通常のメガネを着用した場合の花粉付着量は、メガネをつけない場合に比べておよそ40%減少したという結果が報告されています。[注1]
なお、花粉対策用メガネを着用した場合の花粉付着量は、メガネなしに比べておよそ65%減少するというデータが出ています。
伊達メガネにはいろいろな種類がありますが、花粉症の予防あるいは症状の軽減を目的に購入するのなら、花粉対策向けの伊達メガネを選ぶようにしましょう。
[注1]
環境省:花粉症環境保健マニュアル2019 p24[pdf]