7月下旬になると、真夜中過ぎの南の空では輝きを増した土星と、その左側に明るく光る木星の姿があります。24日から27日にかけては、月が土星と木星に相次いで近付く様子が観測できます。
月が土星に最も近付いて見えるのは、24日の宵から25日未明にかけて。日没後1時間ほどすると、月と土星が地平線から昇ってきます。24日の月は満月。真夜中の南の空で、強い光を放つ月とその左上に0.2等の土星が並んで輝く姿を目にすることができます。その後、月と土星は徐々に距離を縮めながら西の空に降りていきます。
25日夜から26日未明と26日夜から27日未明の2夜で、今度は月と木星が接近します。月は満月を過ぎたばかりで大きく明るく見え、木星もマイナス2.8等の明るさ。この2天体の接近は、ダイナミックな光景となるでしょう。
満月前後の丸い月と明るく輝く2つの惑星の運行に、ぜひ注目してみてくださいね。
参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2021』 アストロアーツ
参考サイト
国立天文台アストロアーツ