南の低空に輝く、みなみのうお座のフォーマルハウト。秋唯一の1等星は、ぽつんと輝く姿から「南のひとつ星」とも呼ばれてきました。
今年の南の空は、木星と土星の2つの惑星が加わり、明るい3つの星が輝いています。11月の終わりから12月の初めにかけては月も加わり、華やかな光景となります。
29日に0.8等で輝く土星の左下側を上弦前日の月が近付き、22時頃に並んで沈んでいきます。月は東へ移動しながら、12月2日にはマイナス2.6等の木星と並びます。12月8日に満月を迎える月は、マイナス2.0等級の明るさに達した火星と再び接近し、目を引く眺めとなるでしょう。
・参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2022』 アストロアーツ
・参考サイト
国立天文台「月食とは」国立天文台「ほしぞら情報(2022年11月)アストロアーツ「皆既月食」