宵の西の空に広がる「冬のダイヤモンド」のなかで赤く輝く火星。アルデバラン、ベテルギウスと共に、3つの赤みを帯びた星が三角形に並んでいます。
28日の日の入り後に、火星のすぐ右側に上弦直前の月が寄り添います。天空高く輝く月と、3つの赤い星に注目してみましょう。
火星と月が最も近付いて見えるのは、29日0時頃の深夜。その頃、火星と月は西の低空に移動しており、約1時間後に地平線の下に沈んでいきます。
夜半過ぎには、しし座やおとめ座といった春の星座が天高く上り、季節の移ろいを感じる頃となりました。
・参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2023』 アストロアーツ
・参考サイト
アストロアーツ「2023年3月の星空」国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2023年3月)」