日の入り後、西の低空で月と金星が接近して見えます。最大光度を迎えて明るく輝く金星と細い三日月が並ぶ姿は、印象的な光景となるでしょう。日の入り30分後の金星の高度はかなり低くなるため、西の方角に視界が開けた場所から眺めたいですね。
近くには、マイナス0.4等の水星と1.7等の火星の姿があります。金星を目印に、水星は右側に、火星は左手上方に位置しています。薄明の空で淡く輝く2つの惑星を探してみましょう。
光度のピークを迎えた金星は、急速に高度を下げていきます。7月下旬を迎える頃には見えにくくなり、「内合」となる8月13日には夕空から姿を消します。
・参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2023』 アストロアーツ
・参考サイト
国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2023年7月)」