一年のうちで地球に最も近い月を「スーパームーン」と呼ぶことがあります。2023年は8月31日の満月がそれにあたり、最も遠かった2月6日の満月に比べると、視直径が約14パーセント大きく、光っている面積も約29パーセント広くなっています。
月の公転軌道は楕円形で、地球と月との距離は一定ではありません。そのため、軌道上のどこで満月になるかによって、見える月の大きさが変わります。月と地球の距離は約36万kmから40万kmの間で変化しており、接近するタイミングと満月になるタイミングが近いと月が大きく見えるのです。
8月は2日も満月で、同じ月に満月が2回あります。2回目の満月は「ブルームーン」と呼ばれることがあり、希少な月とされています。
華やかなイベントが目白押しの8月。漆黒の夜空で繰り広げられる天文現象を楽しみましょう。
・参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2023』 アストロアーツ
・参考サイト
国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2023年8月)」