他にも、国道沿いには刀剣に特化した珍しい塚本美術館、佐倉祇園祭の山車を収納した「佐倉おはやし館」、創業100年になる味噌蔵・ヤマニ味噌、出桁造り(だしけたづくり)と呼ばれる関東特有の造りを持つ古い町屋が点在します。
実のところ佐倉は、城址公園(歴史民俗博物館)と城下町、そして郊外の印旛沼、本佐倉城などを本気で見て回るとなると、2~3日は必要。多くの方が日帰りで見に来ては、歴博と城下町、どちらかをあきらめている様子をよく見かけます。
そんな佐倉の攻略法は弱虫ペダルの舞台にふさわしく自転車。佐倉市街地は比較的広く、また城下町らしく入り組み曲がりくねった道が多いため、自転車を利用するのがベスト。市内各地五箇所にレンタサイクル貸し出し返却所があるので利用しましょう。
郊外には特に夕日が美しい印旛沼が。印旛沼のほとりのオランダ風車が好く目立つ「佐倉ふるさと広場」は春のチューリップ祭り、8月の印旛沼花火大会が有名ですが、秋にはオランダ風車を中心にしたあたり一帯がコスモスで埋まります。チューリップよりも、野趣のあるコスモスのほうが個人的には見事だと思います。気候のよい秋、コスモスと佐倉の大祭にあわせておでかけしてみてはいかがでしょうか。
「北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」