昭和57年発行の「しょうがくせいのおんがく1」(音楽之友社)に、今まで存在しなかった「こいのぼり(1931年版)」の歌詞の二番が突然登場します。
やねよりたかい こいのぼり
おおきいひごいは おかあさん
ちいさいまごいは こどもたち
おもしろそうに およいでる
歌詞の作者は不詳です。ちゃんと作者のある著作物に、勝手に付け加えて流布していいのでしょうか。しかも、「一番」(そもそも一番ではありませんが)の歌詞とも内容が矛盾していて、読んでいて混乱します。
それはともかく、最近の新しい傾向として男の子たちが大人になり飾られなくなったこいのぼりを大きな川や公園などに集結させ、何百何千ものこいのぼりを泳がせる「こいのぼりフェスタ」が、全国のあちこちで見られるようになりました。
こどもたちみんなの健やかな成長を願う「こどもの日」らしい新しいかたちの掲げ方で、こちらはこだわりのない自由さやにぎやかさがなかなか壮観ですよね。
地域によっては「うなぎのぼり」「鯛のぼり」などの変り種も存在します。連休後半、見物にお出かけしてみてはいかがでしょうか。
世界の民謡・童謡 「こいのぼり」