いわば、森の守護獣であるクマを保護するためには、彼らが肉食獣であり、ときに人を襲う可能性があることを理解し、適度な狩猟圧に加えて、彼らの住処である森林を良質に保つための努力を続ける必要があります。
木炭の使用・需要は炭素排出になりますが、森林が維持されれば排出される炭素は適切にふたたび植物に吸収されます。その循環の中で、クマとの共存をはかっていくことが出来るのではないでしょうか。
広大な森林が屋台骨となっている日本列島。クマが絶滅するときは山が死滅するときであり、その次にはこの国に暮らす人間に大きな困難が襲ってくるかもしれません。
参考・参照
・日本の動物 旺文社
・生物大図鑑 動物 世界文化社
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「ツキノワグマおよびヒグマの分布域拡縮の現況把握と軋轢抑止および危機個体群回復のための支援事業」報告書・
クマ類の出没対応マニュアルの改定について・
クマ類による人身被害について [速報値]・
林野庁 ナラ枯れ被害量の推移・
クマやオオカミの駆除へ、人への襲撃増加で ルーマニア