三線とは呼んで字のごとく、三本の弦を渡した弦楽器。
三線の原型は大陸で生まれ、14世紀頃に琉球に伝わったと言われています。見た目は三味線を小ぶりにした形で、両面に蛇皮を張った木製の胴に棹をつけ、角 (つの) 製の爪形の義甲を人差し指にはめて弾きます。
その後、琉球と薩摩や江戸幕府との交流により、本土に伝わっていきましたが、本土では蛇の皮は、手に入れにくかったためか、猫や犬の皮で胴をつくるようになり、三線とは違った音色へと変わっていくことにより、三味線へと変形していきました。
三味線が広まると、逆に本土では三線を知る人は少なくなり、次第に三線は、沖縄三味線や、琉球三味線、沖縄蛇味線、沖縄蛇皮線など、いろいろな呼び方がされるようになりました。
参考:コトバンク