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北陸地方のおすすめ紅葉スポット 8選

2016年11月10日

11月10日15:00発表 北陸地方の紅葉情報

イロハモミジの紅葉前線は10月中旬に北海道でスタートし、12月の半ば位には本州の南端の鹿児島まで到着する予想です。現在、紅葉前線は場所によりばらつきはあるものの、東日本を過ぎてぐんぐん南下中です。西日本でも標高が高い所では見頃を向かえている所が多くなっています。今、山の上部で鮮やかに色づいている紅葉の絨毯は、次第にふもとにまで広がってくるでしょう。
さて、今、北陸地方では、紅葉の見頃を迎えている所が多くなっています。今回は、北陸地方のおすすめの紅葉スポットをご紹介していきましょう。
弥彦公園もみじ谷(新潟県弥彦村)
弥生公園は四季ごとに大変見どころがある公園で、広さは16万平方メートルにも及びます。水面に色とりどりの紅葉した木々が移り込む浅尾池やモミジ谷にある観月橋付近は、絵画の世界を切り取ったかのような美しい紅葉風景となっています。弥彦公園はJR弥彦駅から徒歩すぐというアクセスの良さも人気です。紅葉時期はライトアップもしています。夜の紅葉観賞はまた違った幻想的な雰囲気を楽しむことができそうですね。

清津峡(新潟県十日町市)
日本三大渓谷の一つとして知られる清津峡。川を挟んで切り立つ巨大な岩壁は、ダイナミックで見ごたえ充分。国の名勝、天然記念物にも指定されており、柱状節理(マグマが冷えて固まる際に濃縮して4~6角形の柱状の岩になったもの)の岩肌と、エメラルドグリーン色をした清津川の急流も美しい。現在は、「清津川渓谷トンネル」から紅葉を楽しむことができます。
黒部渓谷トロッコ電車 黒部渓谷トロッコ電車(富山県黒部市)
日本有数のⅤ字型の深い渓谷に流れる黒部川には鮮やかな真紅の橋が架けられていてその上をトロッコ電車が駆け抜けるというまるで映画やアニメのワンシーンにでも出てきそうなロケーション。美しい紅葉風景は電車の車窓から、またトロッコを降りて歩きながらも楽しむことができます。10日現在では、まだ見ごろです!

神通峡 (富山県富山市)
中部山岳から流れ出る高原川と宮川が神通川に合流し渓谷が形成されており、笹津橋からおよそ15㎞に渡って県定公園になっています。公園内には、神通川第一ダムや庵谷展望台や天然記念物の猪谷の背斜など沢山の名所があります。特に、片路峡は屈指の景勝地と言われていて、両岸に見事な紅葉を楽しむことができます。
兼六園 (石川県金沢市)
2015年に北陸新幹線が開通したことにより、金沢までは最短で2時間30分で行けるように!金沢に訪れたら、必ず訪れてみたいのは兼六園。加賀百万石・前田家の庭園として造られた文化遺産である兼六園は、水戸の偕楽園や岡山の後楽園と共に日本三大名園の一つに挙げあれます。また、国指定の特別名勝にも指定されています。兼六園というのは、本来見る事の出来ない6個の自然の風景をまとめてみる事が出来る庭園という意味で付けられたそうですが、紅葉の時期はモミジやカエデ、サクラ、ケヤキなどの木々が色づいてとても綺麗ですよ。

那谷寺 (石川県小松市)
平成29年に開創1300年の大祭を迎える那谷寺。本殿も勿論、三重塔、署員、護摩堂、鐘楼など、境内に沢山の国の指定重要文化財があります。松尾芭蕉もこの寺を訪れ、「奥の細道」には「奇石様々に小松植並べて萱ぶきの小堂岩の上に造りかけて殊勝の地なり」と記していて、また芭蕉の句の石碑も設置してあります。国の名勝に指定されている「奇石遊仙境」には登ることもできるので、そこから見える紅葉もぜひ楽しんでください。とにかく、境内が本当に美しいので、紅葉の彩りにより歴史的建造物が更に輝いて見えます。
九頭竜湖 (福井県大野市)
九頭竜湖に沿って国道が走っているので、ドライブをしながら山々の彩や湖面に映った紅葉を楽しむことができます。九頭竜湖に掛かっている箱ヶ瀬橋は瀬戸大橋のテストケースとして造られた橋で、通称「夢の懸け橋」と呼ばれています。この橋と色鮮やかな紅葉が優美なコントラストを生み出し、多くの人が訪れる人気の紅葉スポットとなっています。

大本山永平寺 (福井県吉田郡)
曹洞宗の大本山である永平寺。道元が開山した寺として、今でも大きな信仰を集めています。およそ10万坪の広大な敷地にある沢山の木々が紅葉の時期に色とりどりに変化し、仏閣と共に自然の圧倒的な美しさも感じる事が出来ます。
最近は、すっかり秋も深まり、最低気温が6~8℃位を観測する日も出てきました。木々にとっては、紅葉が進むのに良い条件ですが、鑑賞する人間は寒さへの対策が必須です。
平地での紅葉スポットでも、コートやマフラー、手袋など暖かい服装をしていきましょう。山間部の紅葉スポットに行くときは、更に万全な防寒対策が必要です。標高が100メートル上に行くほど、気温は0.6℃ずつ低下することを頭に入れておきましょう。また、日没後は気温がどんどん低下していき、低体温症になりやすく危険です。太陽が沈む方向と逆側に当たる斜面では日没より早く真っ暗になってしまうこともあります。紅葉登山での遭難事故は毎年起こっていますので、日没時刻を確認して、自分が行動ができる時間を事前にしっかり把握しておきましょう。

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気象予報士、熱中症予防指導員

澤口麻理

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