スウェットは生地が厚めなので、涼しくなりはじめる秋口から、風が冷たさを増す晩秋まで、幅広いシーンで活用できます。ただ、だんだん冬に向かっていくと、スウェットだけで寒さをしのぐのは難しくなってきます。
気象庁がまとめた「アパレル・ファッション産業における気候リスク評価 調査報告書」によると、秋冬を代表するファッションアイテムであるニット帽は、平均気温が15℃を下回るあたりの時期(10月下旬~11月中旬)にかけて販売数が大きく伸びる傾向にあります。[注1]同じく、レディスのコートについても、1日の最低気温が15℃以下の日が多くなる週に売上の増加が見られる傾向にあります。一般的に、コートが必要になるほど気温の低い時期はスウェットのみで乗り切るのは難しいので、ニットに切り替えるひとつの目安になるでしょう。
なお、コットン系や合繊系の軽い羽織コートに関しては、週の平均最低気温が18℃を下回るあたりになると需要が延びる傾向にあります。体感温度には個人差があるので、◯℃になったらニットがおすすめ!と言い切ることはできませんが、アパレルの販売傾向を見ると、最低気温が15~18℃を下回るようになったら、そろそろニットに切り替えた方がよいかもしれません。
[注1]
気象庁:アパレル・ファッション産業における気候リスク評価 調査報告書[pdf]