日本気象協会 tenki.jp

「春を報せる百円桜プロジェクト」最後の植樹

2013年04月24日

2012年3月31日、東京で桜の開花とともに始まった「春を報(しら)せる百円桜プロジェクト」では、たくさんの方に募金にご協力頂き、ありがとうございました。ここで集められた募金は、2回に渡って、桜の植樹活動に寄付してきました。
■その1「東北にさくらを植えてきました」(宮城県東松島市)
■その2「桜ライン311に植樹」(岩手県陸前高田市)
そして今回、第3回目の桜の植樹活動を、4月6日に行いましたので、ご報告致します。
わたしたち日本気象協会は、NPO法人のさくら並木ネットワーク“桜基金”に寄付致しました。
募金残高が287,100円でしたので、日本気象協会より2900円をプラスし、29万円で桜基金に寄付を行いました。これで昨年4月の募金額は全て使用したことになります(1本1万円で29本)。今回の植樹では、日本気象協会からの29本を含む合計350~400本が植樹されました。
桜の樹種は、主に寿命が長く東北の地に合うもの、ということで
・八重紅大島
・エドヒガン
・神代曙
・シダレ
・小彼岸
の他、潮風に強い、大漁桜が選ばれました。
桜基金では、開花予想で使用されるソメイヨシノは寿命が約60年と短いこともあり、100年後に津波を伝承するには不向きで植樹を行っていないということでした。

場所は、岩手県下閉伊郡山田町船越。新しく住む高台移転地の「絆の里」の周りの山を全面桜で囲みたいとして、選ばれたこの山は、「結ノ桜山」と名づけられました。岩手には大変な時助け合う「結っこ」という言葉があるそうです。これにちなみ、「結ノ桜」と名付けられました。参加者は予想を上回る約140名となりました。
最初は、地主さんの想いだけでしたが、いつしか多くの地元の方や他の地域からの人たちと大きくなり、全国・全世界から個人、団体色々な方が参加していきました。
植樹された地主さんは、「ゆくゆくは観光地にしたい。桜が大きくなったら花の名所にしたい」とおっしゃっているそうです。
山田町の皆さんに愛されて、すくすくと育っていくといいですね。

[日本気象協会]/気象予報士

日直副主任

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