冬眠というと、冬の間はずっと寝ている、というイメージがあります。クマなどは冬眠に入る前にエサをたくさん食べて脂肪を蓄えます。たまに目が覚めることはありますが、何も食べず、排泄もしません。
一方、エゾシマリスは冬眠の間、10日に1回ほど目覚めては、巣に貯めていたエサを食べたり、排泄をしたりします。体温を3~8℃に下げてエネルギーの消費をなるべく少なくしていますが、消化吸収などの機能は最小限維持しているそうです。
エゾシマリスの巣穴は地下に作られます。深さ50cm、全長1mほど。巣穴は食事をするところと排泄するところが決まっていて、清潔に保たれています。この小さな巣穴に、10リットルほどのどんぐりが蓄えてあったという驚きの記録もあるといいます。10リットルのどんぐりを貯めるためには、巣まで何往復したのでしょうね。
参考
国土交通省 北海道開発局 帯広開発建設部 哺乳類一覧リスト「
エゾシマリス」
東京ズーネット「
シマリスの冬眠」
層雲峡ビジターセンターだより No.81「
エゾシマリス~9月」