【応急処置3つのポイント】熱中症は命にかかわる危険な症状です。「自分は大丈夫」と過信することは禁物ですし、周囲に熱中症とみられる症状が生じた場合は、次の3つのポイントを押さえておくことで的確な行動がとれるはずです。ぜひ覚えておいてくださいね。
①涼しい場所に移動するクーラーの効いた室内や車内、屋外であれば、風通しのよい日かげに移動させ、安静にしましょう。このとき意識がない状態であれば、ただちに救急車を呼びましょう。救急車を待っている間にも直射日光が当たらないように影をつくり、首、脇の下、股関節(太もものつけ根辺り)に水をかけて集中的に冷やし、症状の悪化を防ぎましょう。
②からだを冷やして体温を下げる意識がある場合は、まず衣類をゆるめて、からだの熱を放出させることが大切です。保冷剤や氷で、首筋や両わき、股関節(太もものつけ根辺り)などを冷やします。保冷剤や氷がない場合は皮膚に直接水をかけて、うちわやタオルなどであおいで風を起こすと、体温を下げることができます。
③水分・塩分を補給する汗をかきやすい状況では、水分だけでなく体内の塩分も失われています。水分だけを補給すると、血液中の塩分濃度が下がり、かえって熱けいれんを引き起こす要因にもなります。
吐き気などの症状がない場合は、スポーツドリンクなどで水分と塩分を同時に補給しましょう。塩分補給には塩分を含むあめやタブレットもおすすめです(嘔吐している場合は水分を飲ませることは避けましょう)。
── 日本気象協会では「みんなの力で熱中症をゼロにしよう」をスローガンに「熱中症ゼロへ」サイトを開設していますし、、
tenki.jpでも、
熱中症情報を発信していますので、こまめにチェックして熱中症対策に役立ててくださいね。
熱中症について学ぼう:応急処置のポイント熱中症について学ぼう:予防と対策参考:環境省熱中症予防情報サイト、熱中症ゼロへ公式HP