イロハモミジやイチョウだけじゃない！意外と知られていない紅葉・黄葉する樹木
2020年11月03日
秋も深まり木々が色づきはじめる今日この頃。この時季の樹木の主役は美しく紅葉するイロハモミジやカエデ、そして黄葉するイチョウ類ですが、実は紅葉（黄葉）すること自体があまり知られていない樹木もあります。なかなか遠出がはばかられるこのご時世ですが、住宅街にも植樹されているものもあるので近所を散歩する時に紅葉狩りを楽しんでみてください。
1.ソメイヨシノ
春の花見シーズンに主役となるソメイヨシノ。言わずと知れたサクラ属の樹木で薄紅色の花びらが印象的ですが秋になると美しく紅葉します。観賞用として高い人気があるためほぼ全国に分布。都会や住宅地でも見ることができるので、近所に花見の名所があったら是非チェックしてみてください。
2.ハナミズキ
ミズキ属の樹木で別名「アメリカヤマボウシ」と呼ばれるハナミズキも紅葉する樹木です。成長が遅いため手入れがしやすく、街路樹としても多く植樹されているので近所でみることも多いはず。ちなみに原産は北アメリカで、大正時代にアメリカへ桜などを贈ったお礼として日本にやってきました。
3.ブルーベリー
ツツジ科スノキ属のブルーベリーは、その果実がアントシアニンやビタミンE、食物繊維が豊富なことで有名な樹木です。初心者にも育てやすいことから近年では家で栽培しているという人も増えています。ブルーベリーにはとてもたくさんの種類がありますが、ハイブッシュ系が比較的美しく紅葉するようです。
4.蔦
塀や壁に絡みつく蔦も美しく紅葉します。ただし、蔦は蔦でも“夏蔦（ナツヅタ）”と呼ばれるブドウ科のものしか紅葉しません。欧風建築などでよく見られるアイビーやヘデラなどウコギ科の蔦は“冬蔦（フユヅタ）”と呼ばれ、紅葉することはありません。夏蔦は和歌で詠まれることも多く「紅葉蔦（もみじづた）」や「蔦紅葉（つたもみじ）」などと詠まれることもあります。
5.コシアブラ
日本では、新芽を天ぷらやおひたしにして食べる習慣があるため食べ物としてのイメージが強いコシアブラ。実は成長すると高さ10m以上にもなり、大きな葉は美しく黄葉します。広く北海道、本州、四国、九州と分布しているのでお近くの里山にも自生しているかもしれません。
近所で紅葉を楽しもう
いかがでしたか？今回ご紹介できなかった樹木以外にも街路樹として全国的に多く採用されているケヤキや公園でよく見かけるカツラなど紅葉・黄葉する樹はたくさんあります。買い物帰りや通勤の際は少し上を見て歩けば紅葉している木々が多いことに気づきます。今年の秋は近場で紅葉狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか。