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出雲大社の神在月は今!? …旧暦とご利益アップ

2014年12月08日

2013年に60年ぶりの式年遷宮を迎えた出雲大社。古くから縁結びの神様としてお参りする方が多いお社(やしろ)です。
今年は、出雲大社に奉職されている、千家国麿さん・典子さんのご婚礼もありました。

出雲大社に縁結びを祈願する由来、実は旧暦にあった?!
全国八百万の神様のお祭とご利益の関係…
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神無月=神在月にお参りしてご利益アップ…神在月っていつでしょう?

全国の八百万(やおよろず)の神様が旧暦10月10日になると出雲に集まり、出雲以外の全国に神様がいなくなることから「神無月」と呼はれるようになり、神様が集合している出雲大社は、「神無月=神在月(かみありづき)」と、なりました。

「神無月って10月でしょ?もう終わってるよ」という、あなた…神社仏閣の行事は旧暦で行われますので、ちょっと違うのです。

旧暦は、月の満ち欠けを基本に、一か月29.5日×12=一年354と考えられ、新暦の一年と11日誤差があるため、3年に一度「うるう月」を設けて調整され、10月が毎年異なります。
出雲に神様が集まるのは、旧暦10月10日~17日の間で、今年は、12月1日~8日です。

出雲大社の神在祭
・神迎祭        12月1日、2日
・神在祭、縁結大祭   12月6日、8日
・神等去出祭      12月8日 夕刻
(出雲大社ホームページより参照)

そのご利益と参拝の心得は?

ご利益で有名な「縁結び」。
良縁祈願はもちろんのこと、交友範囲を広める、失恋から立ち直りたい…など、「人と人の繋がり」全体を指しています。
また、7日までは「夜神楽(よかぐら)」が午後7時から行われていました。引き締まった空気の中で祈願するのもまた一興…来年はこちらも楽しみですね。

参拝方法は、「二礼四拍手一礼」ですが、神様への感謝と自分以外の幸せも一緒に…という心が一番、神様の耳に届きやすいようです。
尚、「大注連縄にお賽銭が刺さると縁起が良い」というのは、実は神様に失礼にあたるため、控えましょう。

出雲大社以外の神在祭と、その後のお詣り

出雲大社での大祭の後にも、出雲では神在祭がおこなわれます。
・万九千神社 出雲市斐川町併川
12月8日~12月17日

その後、神の旅(出雲に神様が行かれること)を終え、全国にリフレッシュした神様が戻られます。
年の境にお詣りする「年越詣で」や年が明けてからの「初詣」、混み合う大きな神社も良いですが、ご近所を守って下さる氏神様(うじがみさま)もリフレッシュして戻られていますので、ぜひ伺いたいですね。

直接参拝に行けない方にも、ご利益…

追記
出雲大社へ直接参拝できない方…郵送での「ご祈祷依頼」も可能ですよ!
(1)住所 (2)お名前 (3)生年月日 (4)電話番号 (5)願意(お願いごと)を明記の上、ご祈祷料を添えて現金書留にてお申し込み下さい。

ご祈祷料や送り先など詳細は出雲大社ホームページをご参照くださいね。

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和文化コンシェルジュ

柊花

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