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日本の夏はジメ暑日が続いていた!?~tenki.jpラボVol.6その1~

[PR]2015年07月21日

tenki.jpラボ6回目となる今回は、 夏の過ごしづらさについて、気温の観点からみた暑さに、湿度の指標を用いて 「過ごしづらい暑さ=“ジメ暑”」と定義し、海外との比較や、各地のエリアの傾向、今後の傾向について発表します。
2015年は、雨が多く、気温も平年並みから高めになることが予想されることから、平年に比べて“ジメ暑”な夏になりそうです。さらに、過去の気象データから、カイロやジャカルタ、ホノルル以上に東京はジメ暑指数が高く、過ごしづらい環境であるとも言えることがわかりました。
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そろそろ夏本番!「暑さ」のピークは?

夏休みを迎え、そろそろ夏本番がやってきます。やはり夏は、暑いイメージがありますが、いつごろ暑さのピークを迎えるのでしょうか?

暑さの厳しい7月・8月の最高気温の推移を見てみました。主要都市として東京、名古屋、大阪、福岡の2ヵ月間について、過去10年間の日平均最高気温データをグラフ化しました。梅雨明け後の7月20日あたりから8月25日くらいまで、どの都市でも最高気温の高い日が続いています。これからの約1ヶ月間、日本が最も暑い期間を迎えることになります。

なぜ日本の夏は過ごしづらい?

夏は、海へ山へとアウトドアを楽しめる季節でもありますが、一方で、暑くて過ごしづらいなぁと感じる方も多いかと思います。通常、夏の暑さは気温で表されることが多く、日最高気温を基準として、日最高気温が「25度以上の日=夏日」「30度以上の日=真夏日」「35度以上の日=猛暑日」と、されています。
しかし、日本特有の“蒸し暑い”夏には、気温だけでは表すことのできない体感温度や不快感による“体感的な暑さ”があります。人は気温が高くなると、汗をかいて体を冷やそうとします。汗は蒸発するときに体の熱を奪って体温を調節してくれるのですが、湿度が高いとなかなか汗が乾きません。そのため、汗によって体がベタつき不快感が上がるうえ、体温も下がりにくくなり、さらに体感温度を上げてしまうのです。
日本気象協会では、このように暑さだけではなく、湿度の高い状態が続くことでもたらされる「過ごしづらい暑さ」を表すための新たな指標として、気温と湿度を用いた「ジメ暑指数」を新たに定義いたしました。
さらに、このジメ暑指数が85以上になると、ほとんどの人が暑くてたまらず、ジメジメとした不快さを感じると考えられることから「ジメ暑指数が85以上の日=ジメ暑日(じめあつび)」と命名しました。なお、ジメ暑指数85は、例えば気温32度、湿度74%の場合に相当します。(目安:東京8月上旬の平年値、最高気温31.1℃、平均湿度73%)このような条件になると体感温度は実際の温度より約3℃も高く感じます。
先ほどの4都市についてジメ暑指数を計算してみたところ、気温が高くなるのと同様にジメ暑指数が急上昇していることがわかります。東京では8月初旬から8月中旬まで、名古屋・大阪・福岡では7月下旬から8月下旬にかけてジメ暑日が続いており、さらに名古屋では、8月中旬に非常に厳しいジメ暑日が続いていることもわかります。この7月下旬から8月下旬はちょうど夏休みです。ジメ暑日に負けず、熱中症に気をつけながら夏休みを楽しみたいですね。

世界と比較!日本の「ジメ暑」レベルは?

ジメ暑指数の比較をした世界の都市

前章では日本の夏が「ジメ暑」であることを解説しましたが、とはいえ「ジメ暑日」がどれくらい不快な暑さであるか、まだイメージが湧きにくいかと思います。そこで、日本と世界のジメ暑指数を比較してみてみましょう。

ケッペンの気候区分によると、沖縄は亜熱帯気候、北海道では冷帯気候となりますが、日本の大部分は温暖湿潤気候に属します。乾季が無く、比較的過ごしやすい地域に分類されます。確かに年間を通してみると過ごしやすいのかもしれませんが、ジメジメする梅雨が過ぎ、夏真っ盛りになると、ムワッと暑く、はやく涼しくならないかな…と思ってしまいますよね。
また、この時期言えば、夏休み!ということで、長期のお休みを取って海外へ足を延ばす方も多いかと思います。バカンスだ!という方には、旅行先が暑かろうが寒かろうが、ワクワクの気持ちだけでオールOKかと思いますが、実は気持ちだけではなく科学的にも爽快感を味わえていたのです。その結果をご覧ください。
これからの夏休み期間を含む7、8月に注目して、2014年の世界各地の都市と東京のジメ暑指数を比較してみました。ピックアップした都市は、tenki.jp「世界天気」のトップページに天気予報マークを掲載している都市から12都市と東京です。
※ロンドン・モスクワはデータ不足のため解析から除外し、シドニーはデータの都合上、ケアンズに代替しました。
ジメ暑指数をグラフ化した結果、やはり東京には、7~8月にかけて厳しいジメ暑日が続く期間があることがわかりました。7月初めはジメ暑指数80以下だったのが、7月下旬からお盆にかけてジメ暑指数が急上昇し、非常に過ごしづらい期間が続いていました。
さらに注目したいのは、世界各地の都市に比べて「急上昇」するこの変動の大きさ。アジアで見ると、7月上旬はソウルや北京の方がジメ暑指数が高いのに対し、夏真っ盛りになると東京の方が高い指数を出しているのも特徴です。また、ロサンゼルス、ケアンズは、この時期安定してジメ暑指数が低く、過ごしやすそうです。旅行に涼しみを求めるのであれば、この辺りに行くのもよいかもしれません。もっとも、南半球では冬ですので、寒いくらいが良ければ、南半球でスキーも楽しそうです。

カイロ・ジャカルタ・ホノルルを抑えてジメ暑No.1の東京

そしてグラフをよく見ると、東京がジメ暑指数のトップを記録している期間がありました!次のグラフに東京(日本)・カイロ(エジプト)・ジャカルタ(インドネシア)・ホノルル(ハワイ)を抜粋しました。期間を通して高いジメ暑指数を記録していた、高温多湿な熱帯モンスーン気候のジャカルタは、気温・湿度ともに高くジメジメして暑そうです。一方、砂漠気候のカイロでは、ジメジメの部分よりも気温による暑さが強く影響し、こちらも期間を通して高い指数となっていました。ところがなんと、2014年7月28日~8月1日にかけて、この2都市を抑え、東京のジメ暑指数がピックアップした都市中1位になっていたのです。
また、海外旅行の王道ハワイ(ホノルル)と比べてみると、常夏のイメージですがこの期間、東京よりもジメ暑指数が低いことがわかりました。暑い時に暑いところへ行くなんて…と思われていた方もいたかと思いますが、実は、この時期のハワイはとても快適な気候で、ジメ暑国日本から見てとても魅力的な場所だったのです。ちなみにホノルルはサバナ気候、カラッと暑いビーチをお楽しみください。
このようにジメ暑日が続く頃の日本は、砂漠や熱帯を超えるくらい、世界的にみても「暑くてジメジメして過ごしづらい」特有な気候であることがわかります。

>>日本の夏はジメ暑日が続いていた!?~tenki.jpラボVol.6その2~

tenki.jpチーム

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