日々メディアで気象情報を解説する、気象キャスターの方から、「酷暑日」「超熱帯夜」という新しい名称についてコメントをいただきました。
■天達 武史 気象予報士(フジテレビ「めざまし8」に出演)
「どちらもイメージしやすいですよね。特に近年は毎年のように40℃を超えて今年は6月にまさかの”酷暑日”。暑さの常識が変わってきました。今夏のヨーロッパの記録的な熱波も他人事ではない気がします。今後災害レベルの暑さとどう向き合っていくか?冷房が苦手な高齢者の夜間熱中症も心配です。私達の伝え方も重要ですね。」
■奈良岡 希美子 気象予報士(日本テレビ「日テレNEWS24」、読売テレビ「情報ライブミヤネ屋」、TBS「Nスタ」に出演)
「以前は稀にしかなかった最高気温40℃以上というのが、最近では珍しくなくなってきていて、猛暑日以上の表現が必要になってきました。寝苦しい夜も多くなっています。ただ、「酷暑日」や「超熱帯夜」という言葉が、真夏日や猛暑日、熱帯夜のように頻発するようにならないことを願います。」
■佐藤 公俊 気象予報士(NHK気象情報に出演)
「酷暑日は、ひどい意味の酷が入り、危険な暑さを感じます。超熱帯夜は、端的で分かりやすい言葉です。危険な暑さを伝える際に、新たな分かりやすい名称が加わるのは、伝え手として有難いです。今後こうした暑さがどの程度増えるかを注視し、危険を呼びかける表現もよく考え、酷暑を和らげる方法も伝えていければと思います。」
■岸本 慎太郎 気象予報士(
tenki.jp YouTubeチャンネルに出演)
「「酷暑」という言葉は小学生の頃に学んだものの、「猛暑日」や「真夏日」という表現があるため、ほとんど使うことがありませんでした。新たに「酷暑日」が誕生することで、テレビやSNSを通して多くの方に今一度暑さの危険性を意識して欲しいです。気象予報士として、これからは「酷暑日」や「超熱帯夜」のような暑さを表す新語を用い、暑さへの注意喚起をしっかりとしていきます。」