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夏の暑さと体調管理 ~今年の7月・8月の暑さはどうなる?~

[PR]2017年06月29日

毎年、夏の暑さのせいで、疲れやすく感じる、夜にぐっすり眠れない、集中力を欠きがちであるなどで、悩まされる方が多く出ます。これらの症状は、屋外で働く人、オフィス内で働く人、働く場所にかかわらず生じており、働く人々にとっては厳しい季節ともいえます。
今回は、今年の暑さについて長期予報と前線図でお伝えするとともに、これらの悩みの元である「暑さ」と暑さによる疲れについてまとめました。
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Chapter1:この夏の天候は?

[表1]2017年7月と8月の天候

今年(2017年)の7月から8月にかけての予報(平年との比較)は、気象庁が6月23日に発表した3ヶ月予報によると以下のとおりです。
7月は、気温は、北日本で平年並か高く、東日本や西日本で平年並の見込みです。天気は、後半から東日本太平洋側や西日本で晴れの日が多くなりそうです。
8月は、気温は、全国的に平年よりも高くなる見込みです。天気は、東日本から沖縄にかけて晴れの日が多くなりそうです。
7月の後半から8月にかけての真夏の時期には、各地で暑さがかなり厳しいでしょう。

Chapter2:体感温度指数と体感温度前線について

昔に比べて現在は、都市化や地球温暖化などによって気温が高くなる傾向があり、熱帯夜や猛暑日も珍しくありません。このように夏の気温の変化に伴い、夜の外気温が熱帯夜のような25℃を下回らない環境では睡眠に影響が出る、最高気温が26.4℃を超えると徐々に疲労度が増し始める、室温が25℃以上では気温が上昇するごとに作業効率が低下する、など、働く人にとって無視できない暑さによる影響も指摘され始めています。

人が「暑くて過ごしにくい」と感じるかどうかを左右する気象要素は、気温が高いという条件のほかに、空気がムシムシするなど湿度が高い、直射日光が当たる、風が弱い、など、様々な気象条件が組み合わさるものです。このため、気温が高い場合でも、その他の気象要素の条件によっては「暑くても過ごしやすい」「暑くて過ごしにくい」と、人の体感が変わることがあります。その体感を指数化したのが「体感温度指数」ですが、この夏は、7月と8月の期間限定で「働く人に向けたメッセージ」として、以下のように夏の暑さを表現しました。

指数100 暑さで夜も眠れなさそう
指数90 暑さによる疲れを感じそう
指数80 少し暑く、汗ばみそうな陽気
指数70 暑さを感じるかもしれません
指数60 過ごしやすい、快適な陽気
指数50 少し肌寒く感じられそう

詳細は、以下URL
https://tenki.jp/indexes/self_temp/

2016年の東京における体感温度指数を振り返ると、指数90の「暑さによる疲れを感じそう」な日が9割以上に加えて、指数100の「暑さで夜も眠れなさそう」に達する日も数日あり、夏の暑さから来る疲れのリスクは、決して小さくなさそうです。

[図1]体感温度前線(2017年7月~8月)

そこで、今年の夏の暑さから早めの体調管理を心がけてもらうために、今年7月と8月に各地で予想されている体感温度指数について、前線にしたのが「体感温度前線」です。
7月(1ヶ月平均)では、北海道では「暑さを感じるかもしれません」または「少し暑く、汗ばみそうな陽気」ですが、それ以外の多くの地域では「暑さによる疲れを感じそう」、北関東や中国・四国、南西諸島の一部地域では「暑さで夜も眠れなさそう」と、暑さからくる疲れには注意が必要です。
8月(1ヶ月平均)になると、「暑さによる疲れを感じそう」な地域は、北海道にまで広がり、「暑さで夜も眠れなさそう」な地域も関東内陸部と甲信、関西・中国地方を中心に広がります。暑さを意識した体調管理を行い、暑さからカラダを守る術を身につけましょう。

Chapter3:働く人の暑さリスクと、そのケアについて

夏は、日が長くなるためついつい長時間働きがちですが、広い地域で気温が高く、湿度も高いため、「夏バテ」という言葉の通り、暑さのストレスが心身に蓄積されがちです。今回は、働く人が暑さから受けるダメージとその対策について、inゼリーのマーケティング担当者である森永製菓株式会社・佐藤実様に取材しました。

[表2] 夏季の働く人のよくある自覚症状

河島:近年、主要都市における猛暑日および熱帯夜の日数は、全国的に増加傾向を示すことが多いです。ですので、特に夏は、年々、働く人が暑さからうけるダメージは厳しいものになっていると思われますが、佐藤さんの元に届く、屋外作業者や営業など外回りの人、またはオフィスで働く人、それぞれの働く人の暑さのストレスはどのようなものがありますか?

佐藤様:外で暑い中仕事やスポーツをして暑さから体調を崩す方、夜の寝苦しさから睡眠不足になり体調を崩す方、冷房の効いた屋内と屋外との気温差から体調を崩す方などがいらっしゃるようです。年齢・性別を問わずにいらっしゃると感じています。

河島:おっしゃるとおり、気温差も体調を崩しやすいですよね。私も、真夏になっても、屋内のエアコンと屋外との気温差で、体調を崩すことがあります。また、新社会人も、環境に不慣れで日ごろ体力を消耗しているのか、熱中症にかかりやすいそうですよ。
河島:暑くても疲れにくくなる方法や、体のダメージを回復する方法がありましたら、教えていただけますか?

佐藤様:食事・運動・休息の3つです。食事は栄養バランスが大事ですね。

河島:佐藤さんが今年の夏、健康維持のために試してみたいことはありますか?

佐藤様:運動ですね。暑いからとやらないのではなく、ランニングや自転車を、気温が高くない時間帯を選んで続けてやっていきたいです。先日は昼前にランニングをして熱中症になりそうでしたので、朝や夕方など時間帯を選ぶのがよいと強く感じました。夏はランニングより自転車のほうが涼しくてよいですね。

河島:休息や疲労回復については、いかがでしょうか?

佐藤様:入浴も大事だと思います。シャワーだけでなく、お湯につかって体を温める方がよく眠れると感じています。また、朝食は食欲が無くても、まったく食べないのではなく、少しでもいいので食べたほうがよいですね。朝起きたら水分を取ることが大事です。これは夏だけでなく冬でも、寝ているときも汗をかいているからです。
河島:朝の水分補給は、どの程度摂ったほうがよいですか?

佐藤様:自分はコップ1杯程度の水を飲んでいます。

河島:朝の味噌汁も、水分や塩分も摂れますよね。わたしは、先日は食欲が無かったので、味噌汁や玄米をいただきました。夏の食欲が少なくなりがちなときの、おすすめの味付けはありますか?

佐藤様:夏は汗の量が多くなりますので、塩分も少し摂る方がよいですね。クエン酸は疲労回復につながります。

河島:水分補給やクエン酸や塩分といった栄養素が出てきましたが、栄養面でおすすめのものはありますか?

佐藤様:当社から発売しているinゼリーのシリーズがおすすめです。

河島:inゼリーは私も好きで、よく食べています。手軽に摂れて食べやすいですよね。

佐藤様:夏の食事は喉を通りやすい麺類中心になったりするので、栄養が偏りがちです。栄養バランスを意識して、ビタミンやミネラルを手軽に補給することができます。ゼリー飲料なので食欲が無いときにも飲みやすいですし、inゼリーはスーパー・コンビニ・ドラッグストアなど売っているところが多く、お求めやすいですし、いつでもどこでも飲みやすいです。

[表3]暑さに負けない、体調維持のポイント

河島:佐藤さんから、暑さと闘いながら働く人へのメッセージをお願いします。

佐藤様:夏は気分が上がる楽しみな季節だという方が多いと思います。暑い時期になりますが、栄養バランスの取れた食事や水分補給、適度の運動や休息によって、体調を維持して、アクティブにすごしていただきたいと思います。

河島:ありがとうございます。佐藤さんに教えていただいたお話をまとめますと、栄養面・運動・休息がともに大事ということですね。
河島:近年は、急に暑くなる時期も早くなっています。早めの熱中症対策は欠かせないですね。inゼリーを活用したいと思います。本日は、貴重なお話をありがとうございました。

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