日本の伝統工芸のほうきの材料は、地域により、シュロやほうきもろこし、すすきなど様々な植物からつくられていますが、茨木ではこのコキア(ほうきぎ)でつくられるものが有名でつくば大学では、コキアから栽培しホウキをつくる取り組みをしている団体もあるようです。伝統工芸品としてのホウキは、草木染をした糸を使った美しい糸目も特徴です。
今回は、ご家庭でつくれる簡単なホウキをご紹介します。できあがったコキアのホウキは、穂先をカットしなければハロウィンの魔女ホウキみたいですね。
【コキアのホウキ、作り方】
●コキア
チリチリになった枯れた葉や、種を落としておく
収穫したコキアは2~3日陰干ししてから枯葉や種、弱い茎などをはらい落としておきます。園芸フォークなどを使って梳くと、良く落ちますよ。
立派に育ったコキアは一本でもホウキになりそうなくらいに見えますが、この作業をすると案外やせてしまうもの。がっしりしたホウキを作りたいときは、数株まとめて柄をつけることになります。
一方、間引きされないまま育ったものは、一本一本がヒョロヒョロだったりします。そんなコキアはたくさん束にしてホウキの形にまとめていきましょう。
●コキアの茎 柄となる枝
1.太い木質化した茎は、半分くらい削ぐと柄に留めやすくなります
2.柄となる木の枝には、木工用ボンドを塗っておきます。コキアをまとめて タコ糸でしっかりと
3.柄にぐるりとコキアの茎を添えて、タコ糸で仮止めしておきます
4.茎の向きなど調整したあと、糸を締め上げるようにして留めます
●コキアのホウキ
手順3.で仮止めした後、隙間に更にコキアの茎を差し込んでいくとしっかりします。
手順4.で巻きつけた糸は固く玉結びをして、糸端は茎の間に押し込んでおくとほつれません。
引用:コキアでつくるミニホウキ