吾妻山の火山の状況に関する解説資料
レベル2(火口周辺規制)
火山名 | 吾妻山 | |
---|---|---|
警戒レベル等 | レベル2(火口周辺規制) | |
位置・標高 | 北緯37度44.12分 東経140度14.67分 標高1949m |
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
10月3日から11日15時までの吾妻山の活動状況をお知らせします。
10月3日から11日15時までの吾妻山の活動状況をお知らせします。
火山活動の状況及び予報警報事項
10月4日に実施した現地調査では、大穴火口および大穴火口周辺の噴気および地熱域に特段の変化はみられませんでした。全磁力繰り返し観測では、前回(5月19日)と比べ、大穴火口周辺の地下での熱活動の活発化を示す全磁力値に大きな変化はなく、2015年秋以降鈍化傾向にあると考えられます。
遠望カメラの観測では、大穴火口からの噴気の高さの最高は70mでした。
今期間、火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されませんでした。
浄土平の傾斜計(大穴火口の東南東約1km)の観測では、2014年7月頃から西南西側(火口方向側)上がりの変動で推移した後、2015年7月頃から停滞していましたが、2015年9月頃から西側下がりの傾向となっています。
GNSS連続観測では、2014年秋以降に一切経山付近の膨張を示す緩やかな変化がみられていましたが、2015年7月頃から停滞または収縮の傾向となっています。
遠望カメラの観測では、大穴火口からの噴気の高さの最高は70mでした。
今期間、火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されませんでした。
浄土平の傾斜計(大穴火口の東南東約1km)の観測では、2014年7月頃から西南西側(火口方向側)上がりの変動で推移した後、2015年7月頃から停滞していましたが、2015年9月頃から西側下がりの傾向となっています。
GNSS連続観測では、2014年秋以降に一切経山付近の膨張を示す緩やかな変化がみられていましたが、2015年7月頃から停滞または収縮の傾向となっています。
防災上の警戒事項等
大穴火口及び周辺の地熱活動が継続していることから、大穴火口付近では小規模な噴火が発生する可能性がありますので、大穴火口周辺(火口から概ね500mの範囲)では弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。また、大穴火口の風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石、火山ガスに注意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、17日(月)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。