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桜島の火山の状況に関する解説資料

 レベル3(入山規制)

火山名桜島
警戒レベル等  レベル3(入山規制)
位置・標高 北緯31度35.55分
東経130度39.40分
標高1117m
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 1月7日から1月11日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が引き続き発生するおそれがあります。

火山活動の状況及び予報警報事項

桜島では、噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火が2回発生し、このうち1回が爆発的噴火でした。9日18時27分の爆発的噴火では、噴煙は火口縁上2100mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石は6合目(南岳山頂火口より800mから1100m)まで達しました。また同火口では、概ね期間を通して高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 7日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり2300トン(前回2018年12月17日、3600トン)とやや減少しましたが、引き続き多い状態でした。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。また、噴火に伴う火山性微動が時々発生しました。
 
 1月7日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震 火山性微動 爆発的噴火
  1月 7日       23回    2回    0回
     8日       18回    1回    0回
     9日       17回    7回    1回
    10日       22回    2回    0回
    11日15時まで  10回    1回    0回
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは2018年3月頃から停滞していますが、長期にわたり供給されたマグマが蓄積した状態です。

防災上の警戒事項等

南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、15日(火)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

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