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桜島の火山の状況に関する解説資料

 レベル3(入山規制)

火山名桜島
警戒レベル等  レベル3(入山規制)
位置・標高 北緯31度35.55分
東経130度39.40分
標高1117m
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 本日(8日)21時45分に発表した火山の状況に関する解説情報49号を訂正します。
 6月5日から8日21時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が引き続き発生するおそれがあります。

火山活動の状況及び予報警報事項

桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 南岳山頂火口では、今期間、噴火が14回発生し、このうち6回が爆発でした。5日01時30分の爆発では、噴煙は火口縁上3700mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で6合目(南岳山頂火口より800mから1100m)まで達しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が発生しました。
 本日(8日)に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり700トン(前回6月2日、700トン)とやや少ない状態でした。
 5日以降、島内に設置している傾斜計及び伸縮計では山体の隆起・膨張と考えられる変化は見られていません。
 
 桜島では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量が長期的に多い状態であることや、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部へのマグマ供給が継続していることから、今後も噴火活動が継続する可能性があります。
 
 5日からの火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
           火山性地震 火山性微動   爆発
  6月 5日      12回   11回   2回
     6日      21回   31回   2回
     7日       3回   29回   0回
     8日21時まで  9回   59回   2回

防災上の警戒事項等

南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
 <訂正箇所>
 「見出し」で、活動状況の期間を8日「15時」から8日「21時」に訂正します。
 「1.火山活動の状況」で、今期間の噴火の回数を「12回」から「14回」に、爆発の回数を「4回」から「6回」に訂正します。噴石の到達距離を「南岳山頂火口より800mから1000m」から「南岳山頂火口より800mから1100m」に訂正します。8日の爆発回数を「0回」から「2回」に訂正します。
次の火山の状況に関する解説情報は、12日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

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