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桜島の火山の状況に関する解説資料

 レベル3(入山規制)

火山名桜島
警戒レベル等  レベル3(入山規制)
位置・標高 北緯31度35.55分
東経130度39.40分
標高1117m
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 5月16日から20日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

火山活動の状況及び予報警報事項

南岳山頂火口では、17日09時00分に噴火が発生し、噴煙が火口縁上1500mまで上がりました。
 また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は概ね少ない状態で経過していますが、昨日(19日)はやや多い状態となりました。また、17日から昨日にかけて火山性微動が発生しました。火山性微動が発生したのは2月15日以来です。
 
 17日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1700トン(前回2日、500トン)とやや多い状態でした。
 
 GNSS連続観測では、昨年(2021年)10月頃から、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びが認められていましたが、3月頃から停滞しています。
 
 桜島では、噴火活動は低調に経過していますが、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量はやや多い状態で経過しています。これらのことから、現在噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、噴火活動が活発化する可能性がありますので、今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震  爆発
  5月16日        0回  0回
    17日       10回  0回
    18日        5回  0回
    19日       83回  0回
    20日15時まで   2回  0回

防災上の警戒事項等

南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、23日(月)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

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