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桜島の火山の状況に関する解説資料

 レベル3(入山規制)

火山名桜島
警戒レベル等  レベル3(入山規制)
位置・標高 北緯31度35.55分
東経130度39.40分
標高1117m
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 12月16日から19日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

火山活動の状況及び予報警報事項

桜島では、噴火活動が続いています。
 南岳山頂火口では、17日08時50分に爆発が発生しました。噴煙は火口縁上700mまで上がり、雲に入りました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は7合目(南岳山頂火口より600mから900m)まで達しました。
 また、同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 GNSS連続観測では、昨年(2021年)10月頃から、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びがみられていましたが、3月頃から停滞しています。
 
 広域のGNSS連続観測によると、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態と考えられ、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態で経過していることから、現在、噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震  爆発
 12月16日        1回  0回
    17日        2回  1回
    18日        5回  0回
    19日15時まで   1回  0回

防災上の警戒事項等

南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、23日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

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