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口永良部島の火山の状況に関する解説資料

 レベル3(入山規制)

火山名口永良部島
警戒レベル等  レベル3(入山規制)
位置・標高 北緯30度26.60分
東経130度13.03分
標高657m
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 口永良部島では、ごく小規模な噴火が続いています。新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

火山活動の状況及び予報警報事項

口永良部島では、10月21日からごく小規模な噴火が断続的に発生しています。22日15時19分にはごく小規模な噴火が発生し、本日(24日)15時現在も継続しています。本日、噴煙の高さは最高で火口縁上600mまで上がりました。
 本日、東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町及び気象庁が実施した観測では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり700トン(前回10月22日、500トン)と多い状態で経過しています。
 本日実施した現地調査では、噴煙や熱異常域の状況に特段の変化は認められませんでした。
 新岳火口のごく浅い場所を震源とする火山性地震は、多い状態で経過し、火山性微動は、22日及び本日にそれぞれ1回発生しました。これらは、噴火に伴って発生しているものと考えられます。
 19日未明に、高感度の監視カメラで微弱な火映を観測しましたが、それ以降は観測されていません。
 GNSS連続観測では、島内の基線で2016年1月頃から緩やかな縮み傾向がみられていましたが、2018年7月頃から停滞しています。
 10月21日からの火山性地震の発生回数及び火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は以下のとおりです。なお、地震回数及び火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
            火山性地震 火山ガス(二酸化硫黄)
 10月21日       35回       -
    22日       22回      500トン
    23日       22回       -
    24日15時まで  25回      700トン
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、天候不良や観測条件が悪いなど観測値が得られなかった日は「-」としています。
 口永良部島では、8月以降、新岳火口付近のごく浅い場所を震源とする火山性地震が増減を繰り返し、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が増加するなど、引き続き火山活動が高まった状態となっていますので、新岳火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があります。

防災上の警戒事項等

新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、25日(木)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

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