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口永良部島の火山の状況に関する解説資料

 レベル3(入山規制)

火山名口永良部島
警戒レベル等  レベル3(入山規制)
位置・標高 北緯30度26.60分
東経130度13.03分
標高657m
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

火山活動の状況及び予報警報事項

火山性地震は10日に増加した後、12日から減少傾向となっていますが、多い状態が継続しています。
 
 新岳火口では、8月30日以降、噴火は観測されていません。16日以降、白色の噴煙が最高で火口縁上300mまで上がりました。
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、やや多い状態で経過していましたが、14日以降は天候不良や観測条件が悪く観測値が得られていません(13日は300トン)。
 
 GNSS連続観測では、2019年10月頃からの島内の基線の伸びに、鈍化または停滞傾向がみられます。しかし、地下ではマグマが蓄積された状態が維持されていると推定され、その蓄積量は2015年噴火発生前の状態に匹敵します。
 
 2019年10月以降の火山活動は、2018年から2019年の火山活動と同程度以上で推移しており、2014年から2015年に匹敵する火山活動に発展する可能性も考えられます。今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、火山性微動の発生回数と火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は以下のとおりです。なお、これらの値は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
           火山性地震 火山性微動  火山ガス
                      (二酸化硫黄)
 9月14日       26回    0回    -
   15日       21回    0回    -
   16日        5回    0回    -
   17日        9回    0回    -
   18日15時まで  21回    0回    -
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町及び気象庁の観測によるものです。天候不良や観測条件が悪いなど観測値が得られなかった日は「-」としています。

防災上の警戒事項等

新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が増加していることから、流下する火山ガスにも注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、21日(月)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

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