口永良部島の火山の状況に関する解説資料
レベル2(火口周辺規制)
火山名 | 口永良部島 | |
---|---|---|
警戒レベル等 | レベル2(火口周辺規制) | |
位置・標高 | 北緯30度26.60分 東経130度13.03分 標高657m |
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
11月1日から8日15時までの口永良部島の活動状況をお知らせします。
11月1日から8日15時までの口永良部島の活動状況をお知らせします。
火山活動の状況及び予報警報事項
本村西監視カメラによる観測では、古岳火口で噴煙は観測されませんでした。新岳火口では白色の噴煙が最高で火口縁上100mまで上がりました。
5日から7日にかけて実施した現地調査では、引き続き古岳火口周辺及び新岳火口西側割れ目付近に地熱域を確認しました。また、古岳火口からは火口縁をわずかに越える白色の噴煙を確認しました。
古岳火口付近の浅いところを震源とする火山性地震は、やや多い状態で経過しています。新岳火口付近の浅いところを震源とする火山性地震は、観測されませんでした。
東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町及び気象庁が実施した観測では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、20トンから60トンと少ない状態でした。
GNSS連続観測では、2023年6月下旬頃から同年11月頃にかけて古岳付近の膨張を示す変動が観測されており、現在も膨張した状態が維持されています。
口永良部島では、火口付近の浅いところでやや活発な地震活動が継続しており、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量や古岳の地熱活動は2023年6月からの活動活発化以前の状態より高まった状態で推移しています。新岳火口及び古岳火口の周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性があります。
5日から7日にかけて実施した現地調査では、引き続き古岳火口周辺及び新岳火口西側割れ目付近に地熱域を確認しました。また、古岳火口からは火口縁をわずかに越える白色の噴煙を確認しました。
古岳火口付近の浅いところを震源とする火山性地震は、やや多い状態で経過しています。新岳火口付近の浅いところを震源とする火山性地震は、観測されませんでした。
東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町及び気象庁が実施した観測では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、20トンから60トンと少ない状態でした。
GNSS連続観測では、2023年6月下旬頃から同年11月頃にかけて古岳付近の膨張を示す変動が観測されており、現在も膨張した状態が維持されています。
口永良部島では、火口付近の浅いところでやや活発な地震活動が継続しており、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量や古岳の地熱活動は2023年6月からの活動活発化以前の状態より高まった状態で推移しています。新岳火口及び古岳火口の周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性があります。
防災上の警戒事項等
新岳火口及び古岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、西側は新岳火口から概ね2kmの範囲では、火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、15日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。