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霧島山(新燃岳)の火山の状況に関する解説資料

 レベル2(火口周辺規制)

火山名霧島山(新燃岳)
警戒レベル等  レベル2(火口周辺規制)
位置・標高 北緯31度54.56分
東経130度53.18分
標高1421m
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 6月25日から6月29日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。
 28日11時00分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げました。引き続き小規模な噴火の可能性がありますので、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

火山活動の状況及び予報警報事項

新燃岳では、活発な火山活動が続いています。
 27日15時34分に噴火が発生し、噴煙は火口縁上2200mまで上がりました。
 高千穂河原観測点の傾斜計では、噴火に伴い新燃岳方向がわずかに沈降する変動が認められました。その後、新燃岳の明瞭な山体膨張を示す変動は認められません。
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、25日以降少ない状態で経過しましたが、27日の噴火前後に一時的に増加しました。浅い所を震源とする低周波地震が噴火前後に発生しました。また、噴火に伴う火山性微動が観測されました。
 
 6月25日からの火山性地震、火山性微動の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震 火山性微動
  6月25日        4回    0回
    26日        4回    0回
    27日       62回    2回
    28日       11回    0回
    29日15時まで  11回    0回
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む基線で、3月中旬以降、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる基線の伸びがみられていますが、5月上旬から一部の基線でその伸びは鈍化しています。

防災上の警戒事項等

弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。また、地元自治体等が発表する火山ガスの情報にも留意してください。
 なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、7月2日(月)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

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