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霧島山(新燃岳)の火山の状況に関する解説資料

 レベル2(火口周辺規制)

火山名霧島山(新燃岳)
警戒レベル等  レベル2(火口周辺規制)
位置・標高 北緯31度54.56分
東経130度53.18分
標高1421m
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 新燃岳では、16日から火山性地震が増加し、多い状態が継続しており、火山活動が高まった状態となっています。

火山活動の状況及び予報警報事項

新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震が16日から増加し、多い状態が継続しています。火山性微動は観測されていません。地殻変動観測に特段の変化はみられていないことから、現在のところ規模の大きな噴火の可能性は低いと考えられます。
 
 本日(19日)山麓で実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が1日あたり100トン(前回8月28日、100トン)と引き続き観測されています。また、新湯温泉付近から実施した現地調査では、火口西側斜面の割れ目付近で引き続き噴気や地熱域を確認しました。
 
 火山性地震の回数は2019年11月以降増減を繰り返しながら多い状態となっています。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量の増加や、火口西側斜面の割れ目において噴気や地熱域が認められるなど、火山活動が高まった状態となっています。今後の火山情報に注意してください。
 
 火口直下を震源とする火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震
  9月15日       16回
    16日      127回
    17日      220回
    18日       85回
    19日15時まで  26回

防災上の警戒事項等

弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、21日(月)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

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