霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山の状況に関する解説資料
レベル2(火口周辺規制)
火山名 | 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺) | |
---|---|---|
警戒レベル等 | レベル2(火口周辺規制) | |
位置・標高 | 北緯31度56.81分 東経130度51.23分 標高1317m |
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
3月30日から4月2日15時までの硫黄山の活動状況をお知らせします。
3月30日から4月2日15時までの硫黄山の活動状況をお知らせします。
火山活動の状況及び予報警報事項
硫黄山では、火山活動がやや高まった状態が続いています。
硫黄山南西観測点の傾斜計では、3月16日頃から硫黄山方向がわずかに隆起する傾斜変動がみられています。
本日(4月2日)に実施した現地調査では、硫黄山周辺の噴気域でこれまでと同様に熱異常域を確認しましたが、前回(3月28日)と比べて特段の変化は認められませんでした。
噴気は稜線上300mまで上がりました。
火山性地震は、やや多い状態が続いており、本日に入り増加しています。浅い所を震源とする低周波地震が時々発生しています。火山性微動は観測されていません。
3月30日からの火山性地震(ごく微小な地震を含む)の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 ( )内はごく微小な地震
3月30日 17回 (13回)
31日 7回 ( 5回)
4月 1日 13回 ( 7回)
2日15時まで 52回 (40回)
GNSS連続観測では、2017年7月頃から霧島山を挟む基線での伸びが継続していましたが、新燃岳の2018年3月6日の噴火に伴い、3月6日から7日にかけて霧島山を挟む基線で急激な収縮が観測されました。その後、再び基線の伸びが継続しています。このことから、霧島山の深い場所で再びマグマが蓄積している可能性があります。
硫黄山南西観測点の傾斜計では、3月16日頃から硫黄山方向がわずかに隆起する傾斜変動がみられています。
本日(4月2日)に実施した現地調査では、硫黄山周辺の噴気域でこれまでと同様に熱異常域を確認しましたが、前回(3月28日)と比べて特段の変化は認められませんでした。
噴気は稜線上300mまで上がりました。
火山性地震は、やや多い状態が続いており、本日に入り増加しています。浅い所を震源とする低周波地震が時々発生しています。火山性微動は観測されていません。
3月30日からの火山性地震(ごく微小な地震を含む)の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 ( )内はごく微小な地震
3月30日 17回 (13回)
31日 7回 ( 5回)
4月 1日 13回 ( 7回)
2日15時まで 52回 (40回)
GNSS連続観測では、2017年7月頃から霧島山を挟む基線での伸びが継続していましたが、新燃岳の2018年3月6日の噴火に伴い、3月6日から7日にかけて霧島山を挟む基線で急激な収縮が観測されました。その後、再び基線の伸びが継続しています。このことから、霧島山の深い場所で再びマグマが蓄積している可能性があります。
防災上の警戒事項等
えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では、降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、6日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。