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霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山の状況に関する解説資料

 レベル2(火口周辺規制)

火山名霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
警戒レベル等  レベル2(火口周辺規制)
位置・標高 北緯31度56.81分
東経130度51.23分
標高1317m
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 硫黄山では、本日(7日)未明から昼前にかけて、硫黄山近傍の地震計で噴気によるものと考えられる震動の振幅が増大しました。
 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。

火山活動の状況及び予報警報事項

硫黄山では、火山活動がやや高まった状態が続いています。
 本日(7日)00時30分頃から10時頃にかけて、硫黄山近傍に設置している「硫黄山2」観測点の地震計で震動の振幅が増大しました。この振幅の増大は、「硫黄山2」観測点近傍の噴気活動の活発化によるものと考えられます。その後、振幅は消長を繰り返しています。
 本日10時に、えびの高原から実施した現地調査では、硫黄山周辺のこれまでにみられていた噴気地帯の活動に特段の変化は見られませんでした。
 硫黄山南西観測点の傾斜計では、3月16日頃から硫黄山方向がわずかに隆起する傾斜変動が続いています。本日の地震計の振幅増大に対応する傾斜変動はみられていません。
 本日は、噴気が稜線上40mまで上がりました。
 火山性地震は、概ね多い状態が継続しています。浅い所を震源とする低周波地震が時々発生しています。
 GNSS連続観測では、2017年7月頃から霧島山を挟む基線での伸びが継続していましたが、3月6日から7日にかけて霧島山を挟む基線で急激な収縮が観測されました。その後、再び伸びに転じています。このことから、霧島山の深い場所で再びマグマが蓄積されている可能性があります。

防災上の警戒事項等

えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では、降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意してください。
火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

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