全国の活火山の火山の状況に関する解説資料
本日、全国の活火山の活動状況や警戒事項を取りまとめた月間火山概況(平成28年11月)を発表しました。その概要は以下のとおりです。詳しくは月間火山概況及び火山活動解説資料を参照ください。
火山活動の状況及び予報警報事項
阿蘇山の中岳第一火口では、10月8日に発生した爆発的噴火後、噴火は観測されていませんが火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、2100〜3300トンと多い状態が継続しています。中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
桜島では、GNSS連続観測では、姶良カルデラの地下のマグマだまりの膨張が続いていることから、火山活動が再び活発化する可能性があります。
昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
口永良部島では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、2014年8月の噴火前よりもやや多い状態であることから、引き続き噴火の可能性があります。
新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
草津白根山では、湯釜火口の北から北東内壁及び水釜火口の北から北東側にかけての斜面での熱活動や、北側噴気地帯での活発な噴気活動が継続しています。東京工業大学によると、北側噴気地帯のガス組成と湯釜湖水の化学成分には火山活動の活発化を示す変化が引き続きみられ、湯釜の水温は平年よりも高い状態が続いています。
小規模な噴火が発生する可能性があることから、湯釜火口から概ね1kmの範囲では、小規模な噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
浅間山では、山頂火口直下のごく浅い所を震源とする体に感じない火山性地震は多い状態となっており、火山活動はやや活発な状態で経過しています。今後も火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性がありますので、山頂火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
御嶽山では、火口列からの噴煙活動や、地震活動が続いていることから、今後も小規模な噴火が発生する可能性があります。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
霧島山(新燃岳)では、これまでにも火山性地震が時々発生しており、火口内及び西側斜面では弱い噴気や熱異常域が確認されていることから、今後の火山活動の推移に注意してください。新燃岳では火口周辺に影響のある小規模な噴火が発生する可能性がありますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
諏訪之瀬島の御岳火口では、噴火が時々発生しました。今後も火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
桜島では、GNSS連続観測では、姶良カルデラの地下のマグマだまりの膨張が続いていることから、火山活動が再び活発化する可能性があります。
昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
口永良部島では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、2014年8月の噴火前よりもやや多い状態であることから、引き続き噴火の可能性があります。
新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
草津白根山では、湯釜火口の北から北東内壁及び水釜火口の北から北東側にかけての斜面での熱活動や、北側噴気地帯での活発な噴気活動が継続しています。東京工業大学によると、北側噴気地帯のガス組成と湯釜湖水の化学成分には火山活動の活発化を示す変化が引き続きみられ、湯釜の水温は平年よりも高い状態が続いています。
小規模な噴火が発生する可能性があることから、湯釜火口から概ね1kmの範囲では、小規模な噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
浅間山では、山頂火口直下のごく浅い所を震源とする体に感じない火山性地震は多い状態となっており、火山活動はやや活発な状態で経過しています。今後も火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性がありますので、山頂火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
御嶽山では、火口列からの噴煙活動や、地震活動が続いていることから、今後も小規模な噴火が発生する可能性があります。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
霧島山(新燃岳)では、これまでにも火山性地震が時々発生しており、火口内及び西側斜面では弱い噴気や熱異常域が確認されていることから、今後の火山活動の推移に注意してください。新燃岳では火口周辺に影響のある小規模な噴火が発生する可能性がありますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
諏訪之瀬島の御岳火口では、噴火が時々発生しました。今後も火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
レベル3(入山規制)
- 阿蘇山
- 桜島
- 口永良部島
レベル2(火口周辺規制)
- 草津白根山
- 浅間山
- 御嶽山
- 霧島山(新燃岳)
- 諏訪之瀬島
火口周辺危険
- 西之島
- 硫黄島
レベル1(活火山であることに留意)
- アトサヌプリ
- 雌阿寒岳
- 十勝岳
- 樽前山
- 倶多楽
- 有珠山
- 北海道駒ヶ岳
- 恵山
- 岩木山
- 秋田焼山
- 岩手山
- 秋田駒ヶ岳
- 蔵王山
- 吾妻山
- 安達太良山
- 磐梯山
- 那須岳
- 日光白根山
- 新潟焼山
- 焼岳
- 白山
- 富士山
- 箱根山
- 伊豆東部火山群
- 伊豆大島
- 三宅島
- 鶴見岳・伽藍岳
- 九重山
- 雲仙岳
- 霧島山(御鉢)
- 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
- 薩摩硫黄島
活火山であることに留意
- 知床硫黄山
- 羅臼岳
- 天頂山
- 摩周
- 雄阿寒岳
- 丸山
- 大雪山
- 利尻山
- 恵庭岳
- 羊蹄山
- ニセコ
- 渡島大島
- 恐山
- 八甲田山
- 十和田
- 八幡平
- 鳥海山
- 栗駒山
- 鳴子
- 肘折
- 沼沢
- 燧ヶ岳
- 高原山
- 赤城山
- 榛名山
- 横岳
- 妙高山
- 弥陀ヶ原
- アカンダナ山
- 乗鞍岳
- 利島
- 新島
- 神津島
- 御蔵島
- 八丈島
- 青ヶ島
- 伊豆鳥島
- 三瓶山
- 阿武火山群
- 由布岳
- 福江火山群
- 霧島山
- 米丸・住吉池
- 池田・山川
- 開聞岳
- 口之島
- 中之島
- 硫黄鳥島
- 茂世路岳
- 散布山
- 指臼岳
- 小田萌山
- 択捉焼山
- 択捉阿登佐岳
- ベルタルベ山
- ルルイ岳
- 爺爺岳
- 羅臼山
- 泊山
周辺海域警戒
- 福徳岡ノ場
活火山であることに留意(海底火山)
- ベヨネース列岩
- 須美寿島
- 孀婦岩
- 海形海山
- 海徳海山
- 噴火浅根
- 北福徳堆
- 南日吉海山
- 日光海山
- 若尊
- 西表島北北東海底火山
- ※発表されている火山を地図上に表示しています。
- レベル2以上
- レベル1もしくは平常