この冬 ラニーニャ現象の発生だけでない 11月中頃から寒気が流れ込みやすくなる
2021年10月31日15:12
11月7日(日)立冬の頃 西日本を中心に寒気流入か
ラニーニャ現象発生へ
ラニーニャ現象は、南米ペルー沖の海面水温が平年より低くなる現象です。
11月中頃から寒気が流れ込みやすい状態に 原因はラニーニャ現象以外にも
ラニーニャ現象とは別に、日本の天候を左右する要因の一つとして、北極振動が知られています。北極振動とは、気圧が北極域で平年より低いとき、日本などがある中緯度帯で平年より高くなり、その逆の場合、北極域で平年より高いとき、中緯度帯で平年より低くなる現象です。前者は正の北極振動で、北極からの寒気が中緯度に流れ込みにくく、日本を含む中緯度帯では高温傾向になります。後者は負の北極振動で、北極からの寒気が中緯度に流れ込みやすく、日本を含む中緯度帯では低温傾向になります。
ヨーロッパ中期予報センターの最新の資料では、負の北極振動が11月中頃から現れて、12月中頃にかけて予想されます。11月中頃から、日本付近に寒気が流れ込みやすくなり、その状態が12月中頃にかけて続くことが、一つの可能性としてあります。
気象庁が10月28日に発表した1か月予報では、11月13日から26日の期間の平均気温は、全国的に、ほぼ平年並みですが、今後、低温傾向に変わることもあるかもしれません。
今年の冬支度は早めに、そして厚手の靴下を十分に用意しておくなど、しっかりしておくことをお勧めします。