台風2号 特徴と警戒ポイント 沖縄は大しけ・暴風が長引く 警報級大雨のおそれも
2023年05月29日17:43
台風2号 特徴は?
この台風2号の特徴は「沖縄の南で、動きが遅くなること」です。
30日火曜15時には沖縄の南へ進みますが、速度は「ゆっくり」と予想されています。31日水曜15時には、石垣島の南約300kmへ進むものの、依然として、速度は「ゆっくり」のままでしょう。
1日木曜15時には先島諸島近海で「時速10キロ」、2日金曜15時には沖縄本島近海で「時速15キロ」、3日土曜15時には日本の南で「時速15キロ」と、6月に入っても、なかなか速度を上げません。
そのため、沖縄では、台風の影響が長引くおそれがあります。さらに、沖縄に接近する頃でも、まだ「強い」勢力なので、大荒れの天気が長く続いてしまいそうです。
警戒ポイント①高波 予想される波の高さは?
沖縄の沿岸の海域では、すでに、台風からのうねりが届いています。先島諸島では大しけ、沖縄本島地方と大東島地方ではしけていますが、波は更に高くなるでしょう。
29日月曜に予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
沖縄本島地方・大東島地方 4メートル
先島諸島 6メートル
30日火曜に予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
沖縄本島地方 5メートル
大東島地方 4メートル
先島諸島 7メートル
31日水曜に予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
沖縄本島地方 6メートル
大東島地方 5メートル
先島諸島 9メートルとなっています。
海上や海岸付近では、うねりを伴った高波に、先島諸島では警戒し、沖縄本島地方と大東島地方では十分注意が必要です。また、31日水曜の先島諸島では、猛烈にしける見込みです。
なお、台風の進路等によっては、沖縄本島地方では30日火曜から、大東島地方では6月1日木曜頃から大しけとなるおそれがあります。
海には近づかない
そこで、台風が近づいている時には、絶対に海に近づかないでください。海の様子を見に行ったり、サーフィンや釣りを楽しんだりすることは、高波にさらわれるおそれがありますので、とても危険です。
また、台風から離れていても、油断はできません。天気は穏やかなのに、台風から発生した「うねり」が届いて、急に高波が打ち寄せることもあります。波浪警報や波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。
警戒ポイント②暴風 予想される風の強さは?
台風の接近に伴い、先島諸島では、すでに北東の強い風が吹いています。沖縄本島地方でも30日火曜は、東の風が強まる見込みです。
29日月曜に予想される最大風速(最大瞬間風速)
先島諸島 16メートル(30メートル)
30日火曜に予想される最大風速(最大瞬間風速)
沖縄本島地方 15メートル(25メートル)
先島諸島 20メートル(30メートル)となっています。
また、先島諸島では6月1日木曜頃から2日金曜頃にかけて、暴風となる見込みです。なお、台風の進路等によっては、沖縄本島地方でも6月2日金曜頃から3日土曜頃にかけて、暴風となるおそれがあります。
さらに強まるのは、風だけではありません。雨も強まるでしょう。
台風の進路等によっては、先島諸島では31日水曜から6月2日金曜頃にかけて、沖縄本島地方では6月2日金曜頃から3日土曜頃にかけて、警報級の大雨となるおそれがあります。
台風本体が近づく前に、暴風や大雨の対策を、心がけてください。
台風が近づく前の対策 暴風に備えて
1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。
2つめは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。
3つめは、暴風で飛ばされてきたもので、窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。