台風23号は12日夜~13日午前に伊豆諸島通過か 再び暴風・高波への備えを
天気はぐずぐず 気温はアップダウンが大きい
そのため夕方にかけて雨が降ったりやんだりするでしょう。西から秋雨前線がのびるため、午後は雨脚が強まり、千葉県や茨城県は土砂降りになる所もありそうです。
また、東京都心の最高気温は10月下旬並みの20℃、宇都宮は11月上旬並みの17℃の予想です。日差しが少ないことや、本州に張り出す高気圧がロシア・シベリアの冷たい空気を伴っていることから肌寒い一日になるでしょう。
12日(日)は台風23号が近づいて、関東には暖かく湿った南風が吹くでしょう。南部は午後を中心に雨が降り、沿岸部ほど風が強まりそうです。北部は午前中に日差しが届きますが、天気は下り坂。夜は山沿いを中心に雨の降る所があるでしょう。最高気温は25℃以上の夏日になる所が多く、11日(土)から一転して蒸し暑くなりそうです。
13日(月)は台風周辺の湿った空気が流れ込み、すっきりしない天気が続くでしょう。最高気温は平年並みの23℃から24℃くらいで、蒸し暑さはおさまる見込みです。
台風23号 風と雨の強さ
左の最大瞬間風速の図では、台風に近い伊豆諸島に赤色がオレンジ色の表示が見られます。
赤色の表示は風速30m/s~40m/sで、高速道路を走る自動車並みのスピードに相当します。屋根瓦の飛散、ビニールハウスのフィルムの広範囲にわたる剥離といった被害が発生し、何かにつかまっていないと立っていられないほどの突風が発生する恐れがあります。
右の24時間降水量の図では、風の強いエリアと同じように伊豆諸島に赤色やオレンジ色の表示が見られます。赤色の表示は24時間降水量150ミリ~200ミリで、地域によって基準が異なるものの、土砂災害や河川の氾濫など災害が発生する目安の量に相当します。
台風23号は、12日(日)の夜から13日(月)の午前中にかけて伊豆諸島を通過するものと思われます。すでに記録的な大雨の影響で地盤が緩んでいたり、猛烈な風によって建物の被害を受けていたりする所もあると思いますが、再び台風23号が襲い掛かる恐れがあります。暴風に厳重に警戒し、うねりを伴う高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
また、千葉県や神奈川県にお住まいの方も、強い風、高波に十分注意して、海岸には絶対に近づかないようにしてください。急に強まる雨にも注意が必要です。
台風が近づく前の対策 高波や高潮に備えて
1つめは、何より、高波や高潮の恐れがある海岸周辺には、近づかないようにしましょう。海や船の様子が心配でも、見に行くのは、絶対に止めてください。
2つめは、大潮の時期や満潮時刻を確認しておきましょう。台風による高波や高潮が、満潮時刻と重なると、海岸周辺の道路の冠水や浸水など、被害が大きくなる恐れがあります。
3つめは、安全に行動できるうちに、避難(移動)しましょう。波しぶきが護岸設備を越えて、海沿いの道路に押し寄せると、冠水して通行が危険になる恐れがあります。通行止めや速度規制などの交通情報は、こまめに確認して、早めに避難してください。
