九州 記録的大雨のあとは
2019年07月04日15:25
雨が止んだあとも土砂災害に警戒
雨は止みましたが、これまでの大量の雨で地盤がかなり緩んでおり、土砂災害の危険度が高い状態が続いています。土砂災害の危険度分布では、黄色の表示の「注意」が熊本から九州南部に広がり、赤色の表示の「警戒」が鹿児島県の広い範囲から宮崎県の一部に広がっています。
これらの地域では、どこで土砂災害が起こってもおかしくない状況です。山の斜面など危険な場所に近づかないようにしましょう。
今から22年前の1997年、鹿児島県出水市の針原地区では、7月7日から9日までの3日間で400ミリを超える大雨が降りました。この雨が止んだ4時間後に、大規模な土石流が発生し、ふもとの集落に大量の土砂が流れ込んで、多くの犠牲者がでるという甚大な災害が発生しています。
今後の雨の見通し
6日(土)は、梅雨前線は低気圧を伴い九州南岸付近まで北上するため、再び宮崎県や鹿児島県本土でも雨が降りやすくなります。九州南部は6日の雨の降り方にご注意下さい。
その後、7日(日)から9日(火)は、梅雨前線は九州の南海上にほとんど停滞しますが、10日(水)から11日(木)は、梅雨前線が再び九州を北上する見込みです。前線の活動によっては大雨になるおそれがあり、警戒が必要です。
特に、九州南部や熊本県は、今後少しの雨でも土砂崩れなどの災害が発生するおそれがあり、油断できない状況が続きます。