九州 あす台風4号上陸のおそれ 台風の特徴と影響は?
2022年07月04日12:30
台風4号の特徴
台風4号の特徴は、上空の偏西風が弱いため動きが遅いということです。また、台風の東側に発達した雲を伴っています。台風の中心より南側を通る地域でかなり雨量が多くなるおそれがあります。
九州南部はすでに大雨
台風4号の北上に伴い、きのう3日の降り始めから4日正午までの雨量が、宮崎県日南市の深瀬289.5ミリ、鹿児島県肝付町の内之浦281.5ミリなど、九州南部はすでに200ミリを超え、300ミリ近い大雨になって所もあります。台風周辺の湿った空気が九州の南東斜面側にぶつかり、雨雲が発達しやすくなっているためです。
現在、大分県や宮崎県、鹿児島県など九州の太平洋側は、これまでの大雨で地盤は緩み、土砂災害の危険度が警戒や注意になっている所があります。
きょう4日の九州は、雨が降りやすく、雷を伴い局地的に非常に激しい雨や激しい雨が降るでしょう。落雷や竜巻などの激しい突風、雨に降り方にご注意下さい。
あす5日にかけてさらに雨量増える
あす5日は台風本体の非常に発達した積乱雲がかかるため、九州はさらに雨が降りやすく、大雨のおそれがあります。
あす5日昼までに予想される降水量は、多い所で九州南部は200ミリ、九州北部は150ミリで、その後も雨量が増える見込みです。土砂災害などに厳重に警戒して下さい。低地の浸水、河川の増水や氾濫にも警戒が必要です。
強風・高波に注意
また、海上は、うねりを伴い波が高く、しける所もありますのでご注意下さい。
あす5日、九州の広い範囲が台風の強風域に入ります。九州は全般に風が強まり、沿岸海上は瞬間的に25m/sの突風が吹く所があるでしょう。海上は、あす5日にかけてうねりを伴う高波に注意が必要です。