今年の梅雨はコンパクトでメリハリ型か 今週は大雨警戒 来週は猛暑で梅雨明け迫る?
今年の梅雨は「メリハリ型」 大雨→猛暑→大雨→猛暑
27日(金)頃にかけて大雨警戒 各地の警戒期間は?

明日24日(火)にかけては、九州~東北南部にかけて大気の状態が非常に不安定。局地的に1時間に50ミリ以上の滝のような非常に激しい雨が降るおそれがあります。明日24日(火)夕方までの24時間雨量は、多い所で、東海120ミリなどとなっています。
梅雨前線+台風=大雨のおそれ
今日23日(月)午前9時、小笠原近海で台風2号「セーパット」が発生。このあと北上を続け、25日(水)までに八丈島付近で熱帯低気圧に変わる見込みです。ただ、熱帯低気圧に変わっても油断禁物。熱帯育ちの非常に湿った空気が流れ込み梅雨前線の活動が活発になるおそれがあります。特に、関東を中心に雨雲が発達するおそれがあるため、最新の情報をこまめに確認して下さい。また、台風から離れた所で、局地的に激しい雨が降る可能性もあるため、台風から離れた地域も注意・警戒が必要です。
九州~東海では26日(木)にかけて、北陸は27日(金)にかけて局地的な大雨に警戒が必要です。
来週は再び猛暑
ただ、気温が30℃を下回っても湿度が高いため、引き続き、熱中症リスク大です。また、夜も気温の下がり方が鈍く、関東以西では熱帯夜(夜間の気温が25℃以上)の所が多いでしょう。ためらわずにエアコンを使用し、こまめに休憩や水分をとりましょう。
そして、今週末(28日土曜)からは再び、最高気温35℃以上の猛暑となりそうです。
気象庁は今日23日(月)、「高温に関する早期天候情報」を発表しました。これは、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。
北海道・東北・北陸・関東甲信・東海・近畿・中国・四国・九州北部・九州南部・奄美では29日(日)頃から、「かなりの高温」が予想されています。
今年の梅雨は「メリハリ型」。降る時は警報級の大雨となり、梅雨の晴れ間は猛暑続出で危険な暑さに。今週は、「大雨」のち再び「猛暑」に警戒が必要です。
梅雨明け早まる?
九州から東北にかけて、梅雨明けする可能性がある時期は、早ければ6月末~7月初め頃、もしくは7月10日~15日頃と考えられます。
平年の梅雨明けは九州南部では7月15日ごろ、四国では17日ごろ、九州北部や中国から関東甲信では19日ごろ、北陸では23日ごろ、東北南部では24日ごろ、東北北部では28日ごろです。
過去、関東甲信地方の梅雨の期間が最も短かったのは23日(2018年・1978年)。2018年は、6月29日に過去最も早く梅雨明けし、熊谷で41.1℃(国内歴代最高気温)を記録するなど災害級の暑さとなりました。
今年は平年より早い梅雨明けとなり、コンパクトな短い梅雨となる可能性があります。梅雨明けの発表がたとえ、もう少しあとになっても空梅雨となる予想です。水不足となるおそれがあるため、日頃から節水を心がけ、水は大切に使うよう心がけましょう。