立山黒部アルペンルート 例年より格段に美しい雲上の世界の紅葉 最新の1か月予報は
2025年の紅葉は格段に美しい
クマ出没に十分注意 防寒具や雨具は必携 必ず登山届の提出を
季節が進み日没時刻が早まっています。周囲に高い山があれば、日中でも日陰となって暗くなる所があり、更に日が傾くと、あっという間に暗くなってしまいます。また、日中と朝晩との寒暖差も大きくなり、急激に気温が低下することもあります。早出早着を心掛け、目的地には明るい時間帯の昼頃までを目安に到着できるように心掛けましょう。
また、10月の中旬頃になると降雪になる日も出てきます。日差しがほとんど無い中、万一濡れた身体に冷たい風が吹き付けると、体温を一気に奪われて低体温症のリスクが急激に高まります。防寒や防水対策、登山に適した靴を用意するなど十分な装備をして下さい。また、濡れた岩場は大変滑りやすくなります。十分お気を付け下さい。
今秋は、北陸地方でもツキノワグマの餌となるミズナラやブナの実が不作や凶作となっています。北日本を中心に餌を求めて行動範囲を広げるクマの出没が相次ぎ、人身被害も発生しています。家屋や店舗内に侵入するケースも複数報告があり事態は深刻です。「食料はにおいが漏れないようにする」「食べ残しやゴミは持ち帰る」を徹底しましょう。クマ鈴や小型ラジオ、ホイッスル(笛)、クマ撃退スプレーなども携帯すると少しは安心できそうです。特に単独行の方は、十分に注意して下さい。
立山の初冠雪 平年日は10月12日
北陸地方では「立山」を富山地方気象台が、「白山」を金沢地方気象台が観測していますが、初冠雪の日と山頂付近の初雪の日は、必ずしも同じ日にはなりません。山頂付近で「降水があること」「降水が降雪となる寒気が流れ込むこと」「降雪が積雪となること」「山頂で積雪が解ける前に天気が回復して麓の気象台から観測出来ること」などいくつかのハードルがクリアされて初めて初冠雪の日となります。
初冠雪の記録で統計史上最も早かったのは1981年の9月14日、最も遅かったのは1977年のは11月9日、二番目に遅かったのは昨年2024年の11月8日などとなっています。その差は約2か月もありかなり幅があるように感じますが、初冠雪の日とその冬の降雪量の多寡に相関はなさそうです。
北陸地方の最新の1か月予報
日照時間は平年並みか少なく、降水量はほぼ平年並みの予想です。次第に日没時刻が早まる時期でもあり、日差しは貴重となるでしょう。また、この先も台風や秋雨前線のシーズンは続きます。引き続き短期的・局地的な大雨には十分注意してお過ごし下さい。
全国の紅葉見頃情報は?
一般に紅葉の見頃は、秋(9~11月)の気温が低いと早まり、高いと遅くなる傾向があります。今秋の紅葉の見頃は、全国的に平年並みか遅くなるでしょう。ただ、北日本では10月中旬は色づきが加速して、平年並みの見頃となる所が多くなりそうです。
