クリスマスや年末年始は冬本番の寒さ 北日本では大雪のおそれ 1か月予報
2022年12月08日18:00
北日本日本海側は大雪のおそれ 備えを万全に
それによりますと、北日本の日本海側では、低気圧や前線の影響を受けやすく、向こう1か月の降水量と降雪量は「平年並みか多い」予想です。そして12月後半は北日本に寒気が流れ込みやすいため気温がかなり低くなる予想で、降雪量がかなり多くなる所がありそうです。北海道や東北の日本海側では、大雪による車の立往生などに十分に注意が必要です。
一方、東日本ではこの先1か月、気温は「平年並みか高い」と予想されていて、東日本日本海側の降雪量は「平年並みか少ない」見込みです。ただ、一時的に強い寒気が流れ込んでまとまった雪となる可能性もありますので、大雪への備えは進めておいてください。
西日本の日本海側では、平年と同様に、曇りや雨または雪の日が多い予想で、降雪量は「ほぼ平年並み」の予想です。
太平洋側の地域は、気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすい時期はあるものの、晴れる日が多いでしょう。冬に晴天の日が続くと空気が乾燥します。火の取り扱いに注意するとともに、お肌の乾燥対策なども必要です。
沖縄・奄美は、湿った空気の影響を受けやすいため、向こう1か月の降水量は「平年並みか多く」、日照時間は「平年並みか少ない」予想です。
1週目(12月10日~16日) 気温は全国的に高い傾向
1週目(12月10日~16日)は、全国的に高温の傾向です。冬型の気圧配置となっても一時的で、冬型の気圧配置が弱く、寒気の影響を受けにくいためです。気温は、東日本と沖縄・奄美は「平年より高い」、北日本と西日本は「平年並みか高い」でしょう。
特に、週末から来週の前半にかけては、東日本や西日本では最高気温が15度前後と、日差しの暖かさを感じられそうです。ただ、気温が高い傾向といっても、朝や夜は冷え込みますので、しっかりと寒さへの対策をしたうえで、服装で上手に調節するようにしてください。
2週目(12月17日~23日) 一気に冬本番の寒さ
また、東日本、西日本、沖縄・奄美は「平年並み」の予想で、この時期らしい寒さとなるでしょう。22日は「冬至」で昼が最も短く、夜が最も長い日です。太陽の出ている時間が短く、より空気の冷たさが身に沁みそうです。来年3月までは省エネ・節電が求められていますが、無理はせず、適切に暖房器具を使用するなど万全な寒さ対策をしてお過ごしください。家にいるときはご家族で同じ部屋で過ごすと、効率的に暖をとることができます。
(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。
雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。
3~4週目(12月24~1月6日) 年末年始はこの時期らしい寒さ
クリスマスの外出や、年末年始の帰省など計画されている方もいらっしゃると思います。寒さ対策とともに、普段雪の少ない太平洋側の地域にお住いの方も雪の情報などチェックしていただき、雪への備えも進めておいてください。
【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方